学資保険以外に教育資金を貯める方法

それでもやはり、学資保険以外の方法でも教育資金を貯めておく必要があります。スタンダードに預金で教育資金を貯めるというのもいいでしょう。

ただ、教育資金を貯めるという目的単体で考えるのではなく、「貯金」という大きな枠組みを俯瞰的に見て、「老後資金の貯金」「マイホームのための貯金」「子どもの教育資金のための貯金」などに分類することを考えましょう。すべてを丸めて「貯金」としてお金を貯めようとすると目的意識が持てずにモチベーションが上がらない、本当に必要なタイミングで本当に必要な金額が準備できないなどの事態になるおそれがあります。

できれば、用途別に預金口座を分けたり、貯める手段を変えたりするといいですね。たとえば老後資金なら個人型確定拠出年金のiDeCo、マイホームなら財形住宅貯蓄、教育資金は銀行預金、などと決めてしまうのです。これなら、用途別にお金が貯まる受け皿が異なるので混ざりませんし、iDeCoや財形住宅貯蓄はその用途以外に使えないので必要なタイミングまでに必要な金額を着実に貯めることができます。

最後に、ジュニアNISAを活用する方法もあります。未成年が対象のジュニアNISAでは、年間80万円分の非課税投資枠から得られた譲渡益、分配金・配当金に対して、税金が非課税になります。また、18歳まで払い出しができないので、確実に貯めることができるのも特徴です。

まとめ

ついつい学資保険頼りになってしまう教育資金ですが、いくつかの方法を組み合わせることでより効率よく、節税効果を享受しながら貯めることも可能です。また、教育資金を貯めるということを切り口に、全体的な貯金についても見直してみるチャンスかもしれません。ぜひ今の家計を見直しつつ、将来必要になるお金のことを考えてみてくださいね。

大塚 ちえ