また、株や投資信託、不動産投資などで教育資金を貯めようと考えている人も学資保険を利用してしまうと投資資金がなくなってしまいます。

ただ、そもそも学資保険のように必要となるタイミングが明確に決まっているお金を、あまりに振れ幅の大きい金融商品の運用で貯めようとするのはちょっと不安が残りますね。マーケットがタイミングよく上昇基調のときであればいいのですが、大不況に陥ってお金が必要なときにお金がない…なんてことになりかねません。

学資保険で貯める意味とは

学資保険で教育資金を貯める一番の意味は、学資保険の貯金機能ではなく、保険機能です。多くの人が学資保険の返戻率を見るのですが、一番の意味はそこではありません。返戻率も確かに大事で、100%を下回る学資保険を利用することはオススメできません。

しかし、学資保険でもっとも大事なのは、保護者に何かあったときにその後の保険料の払い込みが免除されて保険金を受け取れるということです。これは、預金でも株でも投信でも享受できない最大のメリットです。万が一の出来事だからこそ、慎重に備えたいですよね。

また、学資保険で教育資金を貯める場合、生命保険料控除の対象となることもあるため、節税効果を得られることもあるのです。ほかにも保険に加入していると控除対象額上限の関係で、教育資金単体で見ると節税効果がなくなることもありますが、預金の場合は金利に対して20%前後の税金が引かれることを考えると節税効果は魅力的です。