Bさんの会社ではセクハラがらみの処分はそれが初めてだったのだそう。「最近ようやくコンサルを入れて、きちんとセクハラやパワハラの対策をするようになった。その人の処分がきっかけになって、みんながセクハラに対して意識を持てばいいと思ったけれど…。どんなに優れたコンサルを入れたって会社自体が変わろうとしなければ意味がない」とため息をついていました。
「家事育児を女がするのは普通、男が手伝うと偉い」という雰囲気
2人の育児をしながらメーカー勤務をするCさん。誰もが知る大手企業ですが、職場の環境は居心地のいいものではないと言います。
「うちの会社は育児は女性の仕事という感じ。保育園が結構遅くまで預かってくれるので時短は使っていない。家庭内のルールは、仕事が早く終わりそうなほうがお迎えに行くというもの。夫自身は理解してくれていて、仕事が早く終わりそうかどうかをその日の昼過ぎに連絡をくれる」とのこと。しかし、周囲の人の発言には違和感を抱くと言います。
「お互い地方出張が入ることもある。夫より私のほうが専門的な知識を要する仕事をしているし、立場も上だからと夫は私の出張を優先してくれる。でも、周囲の人から『たまには旦那さんも地方出張に行かせてあげたら? 息抜きも必要だよ』と言われた。私は地方出張に行く前に料理をまとめて作ったり、着替えや保育園への持ち物を準備したりして、とても息抜きなんてできないんですけど?」と憤りを抱えています。
また、「夫がお迎えに行くと言うと『旦那さん偉いな~』とか『旦那さんってイクメンだよね。いいな』と言うけれど、私のほうが育児の負担は明らかに大きい。夫自身は『収入もオレのほうが低いうえに、あまり育児も家事も上手に分担できてなくてごめん』と言ってくれる」と旦那さんには感謝している様子。