「ほかにも、来客時のお茶出し、ゴミ出しも掃除もシュレッダーのゴミを集めるのも、コピー機が故障したときに修理のスタッフを呼んで対応するのも、とにかく雑用という雑用は全部女性。男性:女性の割合は7:3くらいなのに。男性が快適に仕事できるよう環境を整えるのに女性が使われている気がする」と語ります。

女性が雑用に回されることが多い状況に不満を抱いている様子ですが、Aさん自身もまだ30代に差し掛かったばかり。社内の女性にも若い人が多いので何も言えないのだと言います。ただ、同じ世代の男性と女性でも仕事の内容が異なるようで、女性蔑視は確実にあると思うと話していました。

セクハラしても昇進できる

あるIT企業で働いているBさんは、社内のセクハラに対する扱いに違和感を抱いていると言います。

「半年ほど前にセクハラで処分を受けた人がいる。でも、その人は直後に昇格。処分の対象者の名前は出なかったものの、周囲の女性が何人か彼についてヒアリングを受けているのも知っている。それなのに、すぐに昇格できているのが信じられない」とのこと。Bさんは処分対象者の名前が明かされなかったのも不服だそう。

「ほかの処分については、はっきりと名前が出る。それなのに、セクハラの処分については名前が出ない。人事の言い方的には『仕事がデキるからあまり大ごとにしたくない』という感じ。被害に遭った女性たちは『名前を出して処分を公表してほしい』と訴えたのに人事は動かなかった」と話します。