また、人材育成やセルフレジの導入によって業務効率化も進めているが、店舗当たり臨時雇用者数は13人前後のまま長らく不変で、所要人員の削減にも至っていない。こうした中、不採算とされる深夜営業の廃止や営業時間の縮小は、利益率改善につながる有効打のひとつだと考える。
株式市場でのバリュエーションは絶対値で高い水準
こうした苦境にあるすかいらーくだが、株式のバリュエーションは高い。近年、米中貿易摩擦に関連して海外情勢の影響を受けづらい内需・ディフェンシブ業種がリスク回避の中で買われ、小売業の平均PERは1月下旬時点で25倍と、東証全体の17倍を上回っている。
そしてすかいらーくのPERは2019年12月期会社予想純利益ベースで40倍近くとなっており、小売業の中でもさらに高い水準にある。
著者
2022年に株式会社モニクル傘下の株式会社ナビゲータープラットフォーム(現:株式会社モニクルリサーチ)に入社。第一報として報道されるニュースを深堀りし、読者の方が企業財務や金融に対する知的好奇心を満たしたり、客観的データや事実に基づく判断を身に付けられたりできる内容の記事を積極的に発信している。専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』でも記事を執筆中。
入社以前は、株式会社フィスコにて客員アナリストとして約20社を担当し、アナリストレポートを多数執筆。また、営業担当として、IRツール(アナリストレポート、統合報告書、ESGレポートなど)やバーチャル株主総会サービス、株主優待電子化サービスなどもセールス。加えて、財務アドバイザーとしてM&Aや資金調達を提案したほか、上場企業向けにIR全般にわたるコンサルティングも提供。財務アドバイザリーファームからの業務委託で、数千万~数十億円規模の資金調達支援も多数経験。
株式会社第四銀行(現:株式会社第四北越銀行)、オリックス株式会社でも勤務し、中小・中堅企業向け融資を中心に幅広い金融サービスを営業した。株式会社DZHフィナンシャルリサーチでは、日本株アナリストとして上場企業の決算やM&A、資金調達などのニュースと、それを受けた株価の値動きに関する情報・分析を配信。IPOする企業の事業・財務を分析し、初値の予想などに関するレポートを執筆。ロンドン証券取引所傘下のリフィニティブ向けに、週間・月間レポートで、日本株パートを執筆。経済情報番組「日経CNBC」にて毎月電話出演し、相場や株価の状況も解説していた。