また、人材育成やセルフレジの導入によって業務効率化も進めているが、店舗当たり臨時雇用者数は13人前後のまま長らく不変で、所要人員の削減にも至っていない。こうした中、不採算とされる深夜営業の廃止や営業時間の縮小は、利益率改善につながる有効打のひとつだと考える。

株式市場でのバリュエーションは絶対値で高い水準

こうした苦境にあるすかいらーくだが、株式のバリュエーションは高い。近年、米中貿易摩擦に関連して海外情勢の影響を受けづらい内需・ディフェンシブ業種がリスク回避の中で買われ、小売業の平均PERは1月下旬時点で25倍と、東証全体の17倍を上回っている。

そしてすかいらーくのPERは2019年12月期会社予想純利益ベースで40倍近くとなっており、小売業の中でもさらに高い水準にある。