先週末は関東南部でも久しぶりの積雪となりましたね。 交通機関の乱れや慣れない雪かきなど、生活への影響で大変な思いをされた方も多かったのではないでしょうか。
それでも、ふと窓の外に目を向けると、いつもの庭が真っ白な銀世界に変わり、雪と植物が織りなす静かで幻想的な景色に、思わず心を奪われた瞬間もあったはずです。
「きれいだけど、植物たちは寒さで傷んでしまわないかな…」 そんな不安を感じる雪の日こそ、真価を発揮するのが耐寒性の高い植物たちです。
今回は、実際に雪の中でもへこたれずに咲いていたLIMOガーデニング部員宅の「寒さに強い冬の花・植物」を4つご紹介します。地植えと鉢植え、それぞれの管理ポイントもあわせて参考にしてみてください。
1. 3年越しの開花!じっくり育てた「秘蔵のクリスマスローズ」
深紅のクリスマスローズ1/5
LIMOガーデニング部撮影
冬の花の代表格ともいえるクリスマスローズは、耐寒性が高く、半日陰でも育てやすい多年草です。写真の深紅の株は、実生苗として迎えてから3年目にして、ようやく初開花を迎えました。
最初の1〜2年は葉ばかりが増え、「本当に咲くのかな」と半信半疑でしたが、春と秋に緩効性肥料を与えながら育て続けるうちに、株元が少しずつ充実。3年目の冬、葉の間からちいさなつぼみを見つけたときの喜びといったら…。
雪の日には赤い花と白い雪のコントラストが美しく、茎が丈夫なため今回の雪にも耐えてくれました。
※実生苗は種から育てるため個体差があり開花まで時間がかかります。メリクロン苗はクローン苗のため、花姿が安定し比較的早く咲くのが特徴です。
2. 積雪でも折れなかった!植えっぱなしOKの頼れる球根「スノードロップ」
スノードロップ2/5
LIMOガーデニング部撮影
スノードロップは、早春の訪れを告げる球根植物で、雪の中でも花を咲かせるほど耐寒性が高い植物です。
一度植え付ければ、地植えでも鉢植えでも数年間は植えっぱなしで楽しめる強健な性質を持っています。夏場は地上部が枯れて休眠するため、水やりの手間がほとんどかからないのも魅力です。
雪に埋もれてしまっても、茎がしなやかで弾力があるため、雪解けとともに再び立ち上がってきます。
白い花びらに入るグリーンの模様が可愛らしく、草丈が低いので花壇の縁取りや樹木の株元など、これまで使いづらかった場所にも取り入れやすい植物です。手間をかけずに毎年花を楽しみたい方にとって、頼れる存在といえるでしょう。
3. フリル咲きが長く続く。シクラメン グリーンティアラ
シクラメン グリーンティアラ3/5
冬の鉢花の定番であるシクラメンの中でも、「グリーンティアラ」はガーデンシクラメンの血を引く品種で、屋外での管理にも比較的向いています。
花弁の縁がフリルのように波打ち、グリーンに色づく独特の色合いが特徴。一輪一輪の花がしっかりしているため、昨年(2025年)の11月にお迎えしてからこれまで、長く咲き続けてくれています。
関東以南の平地であれば、冬に1、2回程度の軽い積雪程度なら屋外でも耐えることができますが、霜が毎日のように降りる場所や寒冷地では、軒下などに移動させたり、不織布をかぶせたりする防寒対策をおこなってあげましょう。
咲き終わった花や黄色くなった葉は、根元からねじるようにして摘み取ることで、株が蒸れにくくなり、次の花芽に栄養が回りやすくなります。
雪をまとった姿は、まるで砂糖菓子のような可愛らしさで、ピンクとグリーンの配色は甘すぎず、大人っぽい寄せ植えにもよくなじみますよ。
4. 庭が明るくなるビタミンカラー「八重咲きのクリスマスローズ」
八重咲きのクリスマスローズ4/5
最後にご紹介するのは、イエロー系の八重咲きクリスマスローズです。冬の庭はどうしても色味が少なくなりがちですが、こうした明るい色の花が加わると、庭全体の印象が一気に華やぎます。
一つめに紹介した深紅のクリスマスローズは、すっきりとした一重咲きでした。対して八重咲きは花弁が重なり合い、バラのような豪華さを楽しめるのが魅力です。
ただし、八重咲きは花が大きく重みがあるため、雪が積もると頭の重さで茎が倒れやすくなることがあります。茎が細く不安定な場合は、リング支柱などで軽く支えてあげると安心です。
雪が止んだ後には、葉や花の上に残った重たい雪をやさしく払い落とすことで、凍結によるダメージを防ぐことができます。
5. 雪の後にやっておきたい《根腐れ対策のケア》とは?
寒さに強い植物であっても、積雪後のケアをしてあげることで、春に向けた回復がよりスムーズになります。
雪が解けると土の中が水分過多になりやすいため、鉢植えの場合は受け皿に水が溜まったままにならないように注意し、鉢底をレンガなどで少し持ち上げて通気性を確保すると根腐れ防止につながります。
雪の重みや冷たい風で傷んだ葉や折れてしまった葉、変色した古い葉は、株元からハサミでカットしておくと、病気の予防になるほか、株元の風通しが良くなり、春に伸びてくる新芽の生育を助けます。
雪の後は、鉢植えであればできるだけ日当たりが良く、寒風の当たりにくい場所に移動させ、光合成を促して株の体力を回復させてあげましょう。
6. まとめにかえて
関東を襲った突然の雪。真っ白に染まったわが家の庭で、凍えることもなく凛と咲き誇る4つの植物たちをご紹介しました。
なかでも感慨深いのは、植え付けから3年目を迎えたクリスマスローズです。ずっと葉ばかりで諦めかけていましたが、今年、ようやくうつむき加減の愛らしい蕾をつけてくれました。この「待つ時間」さえも喜びへと変わる瞬間こそ、ガーデニングがくれる最高の贅沢かもしれません。
耐寒性に優れた種類を選べば、冬の庭は決して寂しい場所ではありません。
雪の下で静かに、けれど力強く春を待つ命のたくましさ。そんな彼らのエネルギーを味方につけて、今しか出会えない冬の彩りを存分に楽しんでみてください。
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