年収400万円未満 ― 支出を減らす努力をしよう

年収400万円未満の人は、支出を見直して、貯蓄の意識を高めましょう。年俸額が400万円だと、毎月の給与は額面33万円。普通に暮らしていれば赤字になることはありません。しかし、意識しなければ貯蓄ができない状況ではあります。まずは余計な支出をカットしましょう。

例えば、お金の使い道にマイルールを作ってみてはいかがですか。「飲み会の誘いを受けるのは3回に1回」、「コンビニでお菓子を買わない」など。自分の生活パターンを振り返り、あまり心理的な負担にならない程度でルールを設けてみてください。減った支出を貯蓄に回しましょう。

年収400万円以上 ― 貯金の意味を考えよう

年収が400万円以上あれば、余裕を持って生活できますし、毎月の収支が赤字になることもないでしょう。しかし、余ったお金をとりあえず生活口座に入れておく、という意識では貯金はできません。余裕があるうちは、逆に生活レベルが上がってしまい、家計が苦しくなることもあります。

貯金は将来に必要なお金、結婚資金や教育資金、老後貯蓄などを前もって蓄える行為です。余ったお金を貯めるのではなく、給与が入ったら貯金用口座に移すなど、自分から貯蓄する意識を持ちましょう。

年収600万円以上 ― もっと上を目指そう

年収600万円の人はゆとりのある生活を実現できているはずです。だからといって無駄遣いをするのではなく、毎月決まった金額の貯金を続けることが肝要です。できれば、手取りの25%を目安に貯金することを目指しましょう。

現在は終身雇用の時代ではありませんし、この収入をいつまでもキープできるかどうかは未知数です。お金は余裕があるうちに貯めておきましょう。

まとめ

孫出費にかぎらず、インフレなどによって老後の生活プランが変わってしまうことはリスクとしてありうる事です。老後資金の一部を金融市場で運用しておくなど、リスクを下げる努力はしておきましょう。また、孫とつきあうには体力も必要です。若いうちから体力をつけておくようにしましょう。

【参考】
家計調査報告(家計収支編)2018年(平成30年)平均結果の概要」総務省統計局
生活保障に関する調査(令和元年度)」生命保険文化センター
平成29年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」厚生労働省年金局
シニアの生活意識調査2019」ソニー生命
2019年度 シニアのリアル調査」あおぞら銀行

【ご参考】貯蓄とは

総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

LIMO編集部