市場に対するインパクトは?

次に、「アタフタする必要がない」というところでは、1980年代以降に米国とイランの関係が悪化しても米国株は上昇基調にあるというところです。これまた、短期的な動揺は別にして、両国の外交関係と株価の相関性は低いと考えています。

特に、1980年代以降は急速にグローバル化・IT化が進みましたから、株価の変動に与える影響は国際情勢や外交関係の変化よりも、純粋にビジネス環境の変化の方が大きなインパクトを持っていると考えています。

そういう意味で、年初に米国によるイランへの攻撃がありましたが、株価や経済全体に長期間の影響を及ぼすものではないと思います。

むしろ、短期的に反応して保有している資産を性急に売却したり、ポジションの組み換えをする方が得べかりし利益を失う可能性もあります。まさしく、急いては事を仕損じる、です。

投資は長期的にコツコツ続けていきましょう。

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太田 創(一般社団法人日本つみたて投資協会 代表理事)