ダウ平均株価の推移と米・イラン関係を重ねると?

さて、タイトルの「地政学リスクにアタフタしすぎる必要はない」というところに戻りましょう。

まず、地政学リスクですが、これは常にどの地域や国にもあるものです。むしろ平和な時代が長く続くことがまれで、国内外問わず人類の歴史は戦争の歴史と言っても過言ではありません。

各国の事細かな事象は歴史書に譲りますが、今世間の耳目を集めている米国とイランの関係も和平と対立を繰り返しているのです。

図表1:ダウ平均株価推移と米・イラン関係の概観

出典:macrotrends(期間:1935年末〜2019年末)

上の図表1は、米国のダウ平均株価の推移と、これまでの米国・イラン関係を概観したものです。今では米国とイランは犬猿の仲ですが、両国の国交が始まった1880年代から100年ほどは蜜月の関係が続き、おたがい持ちつ持たれつの関係が続いていました。