結局どちらに転んでも、忘年会の幹事の仕事は避けられないと悟った主人公。「はい、喜んでお引き受けいたします。」と返事をします。それを聞いた係長は満足げな様子で、自席へと戻っていきました。

係長が立ち去ってしばらくすると、主人公のもとに新人女子がやってきました。「先輩、忘年会の幹事、お疲れ様です。よろしければ、日程を決めるのを手伝いましょうか?」忘年会準備の中でも、メンバーの出欠確認は骨の折れる仕事のひとつ。新人女子のありがたい申し出に、一も二もなく、主人公は「ありがとう。助かった。みんなに都合のいい日を聞いておいて貰えるかな。」と、お願いします。

そして数日後、新人女子の協力で、ようやく忘年会の日取りが決定しました。主人公からの報告を受けた係長は、見る見るうちに顔を紅潮させて怒り出します。「おい、なんだ。この日程は?俺が出張で参加できない日じゃないか!」

ぷんぷん怒る係長に、「すみません。偶然、その日が一番みんなの出席率が高かったので…。」申し訳なさそうに謝りながらも、「(でも、日程は幹事が自由に決めていいということでしたよね。)」と心の中でほくそ笑む主人公なのでした。

「幹事を任される人は出世する。」ともいわれる職場の忘年会(真偽のほどはさておき…)。とはいえ、業務の傍ら、メンバー全員の出欠を確認し、できるだけ都合を合わせ、マンネリにならないよう新しいお店を開拓したり、余興を考えたり…というのは、非常に大変で面倒な作業です。職場によっては、司会進行や挨拶なども行わねばならず、しかも、この係長のように、あれこれうるさく注文を付けてくる人までいるとなると、なかなか引き受ける人がなく、必然的に「若手の仕事」として定着してしまっているケースも多いようです。

さて、新人女子の「一番うるさい人がいない日に忘年会」作戦の是非はさておき、忘年会の幹事で苦い経験をしたことのある読者の中には、思わずニヤリとしてしまった方もいるのではないでしょうか。妄想シャイン、次回もどうぞお楽しみに。

【マンガ記事】妄想シャイン

入社3年目でようやくこなれてきたサラリーマンの主人公は、ストレスが溜まるとひたすら妄想しながら乗り切る、妄想社員。オフィスでよくある、ちょっとしたイライラやモヤモヤを、今日も妄想しながら乗り切ります。

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