→「計画力」をつけるしかない
宿題をいやがるのは、学校の授業を十分理解できていないサインかもしれません。そのため、宿題を難しく感じてやりたがらないのです。
ここを見逃してしまうと基礎学力が十分でないまま学年が進んでしまい、受験などで苦労してしまいます。先述のとおり、とにかく学校の宿題だけは最低限やらせます。
たとえば遊びに行く前にやる、夕食前にやる、というように子どもに宿題のクセをつけさせます。あるいは、気分が乗らないなら場所を変えるとか、次の日でもよいなら次の日にするとか、気分を変える工夫もします。
ただ、来週提出する宿題とか、夏休みの宿題などのように自分の意思で先延ばしができるものだと、先延ばしにした挙句に忘れたり、ためたりしてしまうお子さんは少なくないでしょう。
やるべきことができないのは、計画性がないから。つまりそういう子に必要なのは、「計画を立ててそれを実行する」トレーニングです。
最初は小さい計画をたくさん立てることからはじめてください。
まずは、1~2日程度の短いスパンを設定して、その間に何をやらなくてはいけないかをノートなどに書き出させます。スケジュール帳やカレンダーを使うのもよいですね。
たとえば「1週間後までにドリルの5~12ページまでを解く」という宿題が出たのなら、その内容を書き出して、期限までにそれを終わらせるには、何日で何ページ進めていけばよいかを考えます。
毎日1ページずつでもいいし、1日おきに2ページずつでもかまいません。中には1日で全部やってしまおうと考える子もいるでしょうが、基本的には本人の意思にまかせて大丈夫です。
ただし、大事なのは、「数字化」です。何ページやる、どこからどこまでやる、と具体的な数字に落とし込めているかはきちんと確認してください。「できるだけがんばる!」のような抽象的なものは計画とは言えません。
計画どおりに実行できて、期限が守れたら、その努力をしっかりほめてください。そうやって「きちんと計画を立てれば実行できる」という自信をつけさせることが大事です。