「年金がもらえないかも、と思う危機感がある。その中でiDeCoやNISAなど日本人が大好きな『節税対策になる』というキーワードをフックにして投資に振り向かせる施策が功を奏しているのではないか」と話してくれました。

Tポイント、楽天ポイントなど…ポイントに注目が集まる

最近のトレンドの一つとして、Tポイントや楽天ポイント、pontaポイントやクレディセゾンの永久不滅ポイントなどのポイントで投資ができる「ポイント投資」に注目が集まっているようです。

ポイントは買い物をしたり、クレジットカードを利用したりすることで貯まるもの。自分の現金ではないので、より気軽に投資ができるのだと言います。

対面証券に勤めるのCさんは、「ポイント投資については小口の集客策の一つなのであまり気にしていない。当社の客層とも違う」と話すものの、「あと20年先、30年先になればネット証券世代が余裕資金を持ち出す。そうなったときに、対面証券を使う習慣がない人たちをどう獲得するかはわからない」と言います。

「もっとも、その頃にはビジネスモデルが変わっている可能性もあるが」と前置きしたうえで、「この先、対面証券の多くは収益を得る別の方法を模索していく必要がある」と言っていました。

米国株式人気が強まり、投資はよりグローバルに

最近では、投資もよりグローバルになっているのだそう。ネット証券で働くDさんは「最近は米国株の人気が高まっている」と話してくれました。

「手数料の引き下げ競争があった影響もあると思うが、米国株式にはアマゾンやマイクロソフト、アップル、コカ・コーラなど自分たちの生活と切っても切り離せないほど密着している銘柄が多い」と言います。