ごく普通の住宅で大麻を栽培するのは違法だが、「小遣いかせぎ」のため、ひそかに行う者はあとを絶たない。(画像提供:Flickr)

つまり、友人同士や身内で売り買いするのも、厳密に言えば取引とみなされ、違法になります。ただ、警察が常に見張っているわけではないので、1.と2.は、世間一般でまかり通っているのが現状です。

3.の大麻栽培も違法です。たとえば、老朽化した牛小屋内で大麻を育てたり、自宅のふろ場を器用に改造して温室化し、観葉植物を愛でる感覚で栽培するなど、あの手この手を使って大麻の自給自足を試みるケースは後を絶ちません。しかし、発覚すればもちろん逮捕されます。

最後の4.ですが、麻薬とひとことで言っても、その種類はいろいろあります。オランダでは、健康上のリスク度が高いもの(例:ヘロイン、コカインなど)をハード・ドラッグ、それ以外の大麻やマジック・マッシュルームなどをソフト・ドラッグとして区別しています。

前者のハード・ドラッグは、全面的に使用も所有も禁じられていますが、こちらは闇取引を経て、個人間で普通に売買されることがほとんどです。