職場でも大麻OK? 大麻容認の国・オランダの現状と裏事情

画像提供:Andrij Bulba/Flickr

有名人の麻薬使用による逮捕劇が、世間を騒がせ続けています。「えっ! あのヒトが?」「信じられない!」といった驚愕の声から、「そんな感じは前からあったよね」などなど、一般人による憶測が飛び交う中、一瞬にして地位も名声も失ったセレブたち。

手を出したら最後、麻薬で身を滅ぼす恐ろしさを世間に知らしめ、社会的制裁を受るはめになる一方で、反面教師としての役割を果たしたと言えるのかもしれません。

裏社会撲滅のための容認

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筆者が住むオランダは、日本の九州とほぼ同じ面積の国です。世界地図の中から探し出すのに手間取るほど小さいのですが、この国を全世界に知らしめることになった要因のひとつが、大麻の使用を容認したことです。

小国オランダが、大国に負けない存在感を世界にアピールすることになったのは、従来のタブー、つまり「大麻使用は厳禁すべき」という概念を打ち破ったがゆえと言えましょう。ただし、大麻の使用が容認されたというのは、一定量の服用を個人で楽しむことを意味し、合法化されたわけではありません。

大麻を使用しても「罰せられない」法律を、世界で初めて施行したのがオランダだったということなのです。

大麻使用の合法化は、どの国にとっても望ましくないでしょう。しかしその一方で、大麻の使用を厳禁すれば、人びとはひそかに購入するでしょうし、闇市場も増大するに違いありません。

ならば、法で定めた分量を個人で使用する、という条件つきで許可すれば、使用したい人は堂々とできることになりますから、こそこそと違法取引する必要がなくなります。それが結果として裏社会の撲滅を目指すことに通じる、とオランダ政府は結論づけたのです。

違法行為とされるのは?

大麻容認のオランダですが、違法行為は当然ですが罰せられます。それらは以下の4項目です。

  1. 大麻を一定量以上、所有すること。一定量とは1人につき5グラム(2019年11月現在)
  2. 大麻を取引すること
  3. 大麻を生産すること
  4. 大麻ではなく、麻薬(合成違法ドラッグなど)を使用、所持、取引、生産すること

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稲葉 かおる

在欧25年になるライター。 ドイツやルクセンブルグなど、次期金融センターといわれる国々に囲まれたオランダから、カテゴリにとらわれない現地最新情報をメディアに発信中。