3. 【男性の年代別の平均年収】55~59歳の734万1000円がいちばん高い

では、男性の平均給与を年齢階層ごとに見てみましょう。1年を通じて勤務した男性は2933万7000人で、平均給与は596万7000円です。

年齢階層ごとには、19歳以下139万3000円、20~24歳293万8000円、25~29歳459万6000円、30~34歳528万7000円、35~39歳597万7000円、40~44歳647万8000円、45~49歳682万6000円、50~54歳714万8000円、55~59歳734万1000円、60~64歳612万5000円、65~69歳474万1000円、70歳以上382万3000円でした。

男性の平均給与は、55~59歳まで階層が上がるごとに高くなり、そこから下がっています。10歳刻みでは、20代399万5000円、30代565万3000円、40代666万2000円、50代723万6000円、60代560万8000円です(LIMO編集部の計算)。

4. 【女性の年代別の平均年収】25~29歳の382万7000円がいちばん高い

女性についても、年齢階層ごとの平均給与を確かめます。1年を通じて勤務した女性は2229万4000人で、平均給与は341万8000円です。

年齢階層ごとには、19歳以下105万1000円、20~24歳265万4000円、25~29歳382万7000円、30~34歳375万6000円、35~39歳362万3000円、40~44歳370万1000円、45~49歳377万円、50~54歳375万5000円、55~59歳357万1000円、60~64歳306万8000円、65~69歳238万円、70歳以上209万7000円でした。

女性の平均給与は、25~29歳がいちばん高く、30~34歳から55~59歳までは357万1000円から377万円のあいだにあります。10歳刻みでは、20代336万8000円、30代369万円、40代373万8000円、50代367万2000円、60代281万7000円です(LIMO編集部の計算)。

年代ごとの金額の動き方には、働き方や勤続年数など、さまざまな理由が考えられるでしょう。

5. 【年代別の人数】働く人がいちばん多いのは50~54歳

「自分と同じ年代の人は、どれくらい働いているのだろう」と思う方もいるでしょう。同じ表から、年齢階層ごとの人数も確かめられます。

5.1 【年齢階層別の給与所得者数(男女別)】

年齢階層別の給与所得者数(令和7年分)2/2

年齢階層別の給与所得者数(令和7年分)

出所:国税庁「令和7年分 民間給与実態統計調査」統計表 第11表をもとにLIMO編集部作成

1年を通じて勤務した給与所得者を年齢階層ごとに見ると、いちばん多いのは50~54歳の742万9000人です。次いで45~49歳630万6000人、55~59歳615万9000人、40~44歳546万4000人と続きます。

60歳以上の人も多く、60~64歳が461万5000人、65~69歳が270万9000人、70歳以上が305万6000人でした。60歳以上を合わせると1037万9000人で、全体の20.1%にあたります。一方、20~24歳は248万人、19歳以下は28万1000人です。

男女別では、男性は50~54歳の420万7000人、女性も50~54歳の322万2000人が、それぞれいちばん多くなっています。平均給与の数字は、こうした人数の分かれ方の上に成り立っています。自分と同じ年代の人がどれくらいいるのかを知っておくと、年代別の数字の受け止め方も変わってくるのではないでしょうか。

 

6. まとめにかえて

年代別の数字を見てきたところで、これからの働き方と家計に向けて、押さえておきたい点を3つにまとめます。

6.1 1つめ:自分の年代の数字を、5歳刻みと10歳刻みの両方で見ておく

全体の平均給与は486万6000円で、年代によって金額は変わります。年代別の金額は、5歳刻みの表と10歳刻みの計算で見え方が少し変わります。自分の年齢がどの階層に入るのかを確かめたうえで、両方の数字を見ておくとよいでしょう。手元の源泉徴収票の「支払金額」の欄もあわせて見ておくと、自分の年収をつかみやすくなります。

6.2 2つめ:この先の給与の見通しは、勤め先の制度で確かめる

年代別の表は、同じ人の給与の動きを追ったものとは違います。この先の給与がどう変わるかは、勤め先の給与の決まりや評価の仕組みによって違います。昇給や役職の決まりは、勤め先の人事の担当に確かめるのが確実です。

6.3 3つめ:年代ごとの数字を、働き方と家計の計画を立てる材料にする

年代ごとの平均給与は、これからの働き方を考えるときの目安の一つになります。

給与だけでなく大切なのが貯蓄計画です。住まいや教育など、年代ごとに出ていくお金の予定とあわせて考えておくことが、家計の計画を立てるときの手がかりになるでしょう。教育費や住まいの支払いが重なりそうな時期を、先に書き出しておくのも一つの方法です。

また、年代ごとの給与をみながら、自身に照らし合わせて考えるのも一つ。何歳でどれくらいの給与を目指したいか、いつまとまった貯蓄を貯められそうか、少し長い目で見て考えるとよいでしょう。

7. 編集部よりコメント

宮野 茉莉子
年代別の数字を読むときの注意点をご紹介します。

1つめは、対象が「1年を通じて勤務した給与所得者」だという点です。年の途中で勤め始めた人や、途中で退職した人は含まれていません。また、ここでの平均は税金や社会保険料が引かれる前の金額で、実際に手元に残るのは、そこから税金と保険料を引いた残りの金額です。

2つめは、平均給与が、正社員だけでなくパートやアルバイトなど、さまざまな働き方の人を合わせた数字だという点です。役員として働く人も含まれています。雇用の形ごとの平均給与は、同じ調査の正社員(正職員)と正社員(正職員)以外の区分で確かめられます。

年代別の数字は、ニュースなどで目にする機会も多いものです。自分と近い条件の数字を探しながら、これからの働き方や暮らしを考えるヒントとして使ってみてください。

参考資料

宮野 茉莉子