同じ年代の人は、平均でどれくらいの年収をもらっているのでしょうか。30代や40代になって、まわりの人の年収が気になり始めたという方もいるかもしれません。

国税庁の「民間給与実態統計調査」は、民間の事業所で働く人の1年間の給与の実態を明らかにするための調査です。2026年9月には令和7年分の結果がまとまり、あわせて公開された統計表には、年齢階層ごとの人数と給与の総額、平均給与が男女別に載っています。いちばん新しい年代別の数字です。

年代別の平均給与は19歳以下から70歳以上まで、5歳刻みの12の階層に分かれています。自分の年代の数字を知っておくと、これからの働き方を考える手がかりにもなるでしょう。

今回は、年代別の平均年収を最新の統計で一覧にし、10歳刻みの平均や男女別の金額、年齢階層ごとに働く人の数も順に見ていきます。詳細についてみていきましょう。

1. 最新【年代別の平均年収一覧】令和7年分、12の年齢階層の最新の平均給与

まずは、年齢階層ごとの平均給与を一覧で確かめます。

1.1 【年齢階層別の平均給与(男女別)】

年齢階層別の平均給与(令和7年分)1/2

年齢階層別の平均給与(令和7年分)

出所:国税庁「令和7年分 民間給与実態統計調査」統計表 第11表をもとにLIMO編集部作成

国税庁「令和7年分 民間給与実態統計調査」によると、令和7年分の平均給与は486万6000円で、対象となった給与所得者は5163万1000人です。この給与には、毎月の給料や手当に加えて賞与(ボーナス)も含まれ、所得税や住民税、社会保険料が引かれる前の金額で示されています。

年齢階層ごとに見ると、19歳以下121万5000円、20~24歳280万2000円、25~29歳425万円、30~34歳461万9000円、35~39歳502万7000円、40~44歳531万2000円です。

続いて、45~49歳549万8000円、50~54歳567万6000円、55~59歳573万1000円、60~64歳481万1000円、65~69歳374万9000円、70歳以上307万7000円でした。

平均給与は、55~59歳まで階層が上がるごとに高くなり、55~59歳がいちばん高くなっています。60~64歳からは、階層が上がるごとに金額が下がっています。

2. 【10歳刻みで見る年代別の平均年収】20代は370万6000円、50代は570万1000円

国税庁の表は5歳刻みなので、20代、30代といった10歳刻みの平均は載っていません。そこで、20~24歳と25~29歳のように2つの階層の給与総額を足し、人数の合計で割って、10歳刻みの平均を出しました(LIMO編集部の計算)。

全体の平均給与を10歳刻みで見ると、20代が370万6000円、30代が483万円、40代が541万2000円、50代が570万1000円、60代が441万8000円です。

2つの階層の平均給与をそのまま足して2で割ると、人数の違いが反映されず、表の総額から出した金額とはずれが出ることがあります。たとえば20代では、20~24歳が248万人、25~29歳が412万人と、2つの階層の人数が同じではありません。そのため、ここでは総額と人数から計算しています。

年代ごとの金額は、勤続年数や役職、働き方の違いなど、さまざまな理由で変わってくると考えられます。同じ年代のなかでも、一人ひとりの給与には幅があります。

宮野 茉莉子
年代別の平均給与は、自分の年収を考えるときに目安にされることの多い数字です。

ただ、この表は、その年にそれぞれの年齢階層にいた人の平均です。ある人が年齢を重ねたときに、給与がどう変わっていくかを追いかけた数字ではありません。いまの若い世代が同じ年齢になったときの給与も、この表のとおりになるとはかぎりません。

また、同じ年代でも、勤め先の業種や規模、雇用の形によって給与は変わってきます。平均は、そうしたさまざまな人の給与をまとめて割った金額です。勤続年数や役職によっても、金額は違ってきます。

数字を見るときは、自分と近い条件の人の数字を探してみることも役に立ちます。

次のページでは、男女別の年代ごとの平均給与と、年齢階層ごとに働く人の数を見ていきます。