4. 国家公務員とどれだけ違う?根室市は月4300円、5か月で2万1500円の差

月額の表は同じでも、どの市町村を何級地にするかは、北海道職員と国家公務員で別々に決められています。北海道人事委員会の勧告の区分と、国家公務員の法律の別表を比べると、主な市の級地は次のとおりでした。

根室市は北海道職員が1級地、国家公務員が3級地で、5か月で2万1500円の差2/2

北海道職員と国家公務員で級地が違う主な市

出所:北海道人事委員会「令和6年報告及び勧告」(別紙第2 別記4)、e-Gov法令検索「国家公務員の寒冷地手当に関する法律」(別表)をもとにLIMO編集部作成

4.1 北海道職員のほうが級地が高い市

根室市は、北海道職員が1級地、国家公務員が3級地です。扶養親族のある世帯主で比べると、月額は2万9400円と2万5100円で、4300円の差があります。

釧路市・網走市・稚内市・留萌市・紋別市・芦別市は、北海道職員が1級地、国家公務員が2級地です。同じ区分で月3400円、5か月で1万7000円の差になります。

室蘭市・苫小牧市・登別市は、北海道職員が2級地、国家公務員が3級地で、月900円、5か月で4500円の差です。

4.2 旭川市・札幌市・函館市は同じ級地

旭川市・帯広市・北見市はどちらも1級地、札幌市・小樽市・江別市はどちらも2級地、函館市・北斗市はどちらも3級地です。これらの市では、同じ世帯の区分なら北海道職員と国家公務員の月額は変わりません。

5. 令和8年の勧告で寒冷地手当は変わる?今回は見直しの対象外

北海道人事委員会は2026年10月2日に、令和8年の報告と勧告を議長と知事に出しました。勧告では給料表や期末・勤勉手当、転居に関する手当などを見直していますが、寒冷地手当の改定は含まれていません。

人事院が令和8年8月に公表した勧告のポイントにも、寒冷地手当の月額の見直しは含まれていません。そのため、2026年11月から2027年3月までの寒冷地手当は、現行の月額で支給される見込みです。

5.1 同じ勧告で見直されたのは期末・勤勉手当と転居の手当

令和8年の勧告では、期末手当を6月と12月にそれぞれ1.275月分、勤勉手当をそれぞれ1.075月分とし、年間で4.70月分にする内容が示されました。給料表の改定とあわせて、令和8年4月1日から実施するとしています。

また、転勤で住居を移した職員に支給する「転居に関する手当」を新しく設けることも勧告されました。月額の上限は、単身赴任手当を受ける職員で10万5000円、それ以外の職員で4万3000円で、令和9年4月1日から実施するとしています。

5.2 市町村の職員は、それぞれの条例で決まる

ここで比べたのは北海道職員と国家公務員です。札幌市や北斗市などの市町村の職員は、それぞれの市町村の条例で寒冷地手当の額や地域が決められています。

自分の寒冷地手当がいくらになるかは、勤務地の級地と世帯の区分で決まります。11月の給与明細で額を確かめ、区分が分からないときは勤務先の給与担当に確認しておきましょう。

参考資料

中本 智恵