4. ゆうちょ銀行の定額貯金・定期貯金の金利は、9月28日時点で年0.425%から年1.250%

通常貯金のほかに、期間を決めて預けるゆうちょ銀行の定額貯金と定期貯金の金利も確認しておきます。

4.1 定期貯金は1年で年0.500%、10年で年1.250%

ゆうちょ銀行の金利一覧(2026年9月28日現在)では、定期貯金は1か月から1年までが年0.500%です。期間が長くなるほど金利は高く、5年で年1.000%、10年で年1.250%です。

1年の定期貯金の年0.500%は、11月9日以降の通常貯金と同じ水準です。ただし、定期性の金利もこの先見直される予定があります(後述)。

4.2 定額貯金は3年以上預けると年0.710%

定額貯金は、預けた期間に応じて金利が段階的に上がるしくみです。6か月以上1年未満は年0.425%で、3年以上になると年0.710%です。

定期貯金は期間が長いほど金利が高く、10年は年1.250%3/3

ゆうちょ銀行の定額貯金6区分と定期貯金9区分の金利を、2026年9月28日現在の金利一覧から並べた表

出所:ゆうちょ銀行「金利一覧」をもとにLIMO編集部作成

【定額貯金】

  • 6か月以上1年未満:年0.425%
  • 1年以上1年6か月未満:年0.450%
  • 1年6か月以上2年未満:年0.475%
  • 2年以上2年6か月未満:年0.550%
  • 2年6か月以上3年未満:年0.600%
  • 3年以上:年0.710%

【定期貯金】

  • 1か月:年0.500%
  • 3か月:年0.500%
  • 6か月:年0.500%
  • 1年:年0.500%
  • 2年:年0.650%
  • 3年:年0.800%
  • 4年:年0.900%
  • 5年:年1.000%
  • 10年:年1.250%

4.3 定期性貯金の引き上げは「確定次第」の公表

ゆうちょ銀行は、定期性貯金についても金利の引き上げを予定していると案内しています。ただし、対象となる商品、改定後の金利、適用開始日は、確定次第Webサイトで知らせるとしており、9月18日の時点では決まっていません。

次に金利を改定する時期についても「未定」としています。上の金利は9月28日時点のもので、定期性の金利が見直されれば変わります。

5. ゆうちょ銀行の通常貯金の利子は日割計算で、4月1日と10月1日に元金へ加わる

通常貯金の利子がいつ、どのように付くのかを知っておくと、金利の改定が途中に挟まる年の利息も見通しやすくなります。

5.1 1年を365日とする日割計算で、年2回元金に組み入れられる

ゆうちょ銀行によると、通常貯金の利子は1年を365日とする日割計算です。3月31日と9月30日を区切りとして、4月1日と10月1日に元金に加えられます。

2026年9月30日までの半年分の利子は、10月1日に元金へ加えられる扱いです。次の区切りの3月31日までには、11月9日の改定がまたがります。

5.2 10月1日から1年置いた100万円の利子は、税引き前で約4893円

仮に2026年10月1日から1年間、100万円を通常貯金に置いた場合を考えます。11月8日までの39日間は年0.400%、11月9日からの326日間は年0.500%で計算すると、税引き前の利子は約4893円です。

20.315%を差し引くと約3899円です。途中で元金に組み入れられた利子にさらに付く分は含めない単純計算で、11月9日より後に金利が変わらない場合の目安です。

6. 通常貯金に残すお金と、期間を決めて預けるお金を分けて考える

金利が上がる局面では、「どこに預けると一番得か」に目が向きがちです。元銀行員として個人のお客さまの資産の相談にのってきた立場からは、先に「いつ使うお金か」で分けることをおすすめします。

6.1 引き出す予定のあるお金は、出し入れのしやすさを優先したい

通常貯金は預入期間の制限がなく、いつでも出し入れできます。生活費や、近いうちに払う予定のあるお金は、多少の金利差よりもすぐ使えることのほうが大切です。

通常貯金が年0.500%になれば、1年以内に使う予定のお金をわざわざ定期性に移す理由は小さくなります。

6.2 定期貯金は満期前に払い戻すと、預入期間内払戻金利になる

ゆうちょ銀行の定期貯金は、満期前に払い戻すと預入期間内払戻金利が適用されます。預けたときの金利がそのまま付くわけではない点は、預ける前に確かめておきたいところです。

また、満期を過ぎたあとは、通常貯金の金利を目安とした利率になります。期間を決めて預けるのは、その期間は手をつけないと決められるお金に限ると安心です。

6.3 定期性の改定を待つかどうかは、使う時期から逆算する

定期性貯金の金利は引き上げが予定されていますが、時期と幅はまだ分かりません。数年先まで使わないお金なら、改定の公表を確かめてから預け入れを考える方法もあります。

一方で、公表を待つ間もそのお金は通常貯金で利子を生みます。11月9日からは年0.500%なので、待つ間の利息が大きく目減りするわけではありません。

7. まとめ

ゆうちょ銀行の通常貯金は、2026年11月9日から年0.400%から年0.500%に上がります。すでに預けている残高にも、手続きなしで新しい金利が適用されます。

100万円を1年預けた場合の利息は、税引き前5000円、税引き後で約3984円です。日本銀行の統計では、2026年9月の普通預金の平均年利率は0.322%でした。

定期性貯金の金利も見直しが予定されています。ゆうちょ銀行のWebサイトの公表を確かめながら、手元に残すお金と期間を決めて預けるお金を分けて考えてみてください。迷うときは、ゆうちょ銀行の窓口やコールセンターでも相談できます。

参考資料

和田 直子