3. 正社員559万円と正社員以外210万円。「349万円」の差は男女別にみると?
雇用形態別の平均給与は、正社員(正職員)が559万円、正社員(正職員)以外が210万円です。両者の差は349万円になります(編集部試算)。
前年と比べた伸び率は、正社員が2.6%、正社員以外が1.6%でした。金額だけでなく伸び率でも、正社員が上回っています。
男女別にみると、正社員は男性623万円、女性444万円です。正社員以外は男性270万円、女性179万円で、正社員以外の男性だけは前年より0.5%減りました。
人数の内訳にも違いがあります。1年を通じて勤務した正社員3422万人のうち、男性は2202万人、女性は1221万人です。
正社員以外は1305万人で、このうち女性が867万人、男性が438万人です。正社員以外は前年より3.9%増えており、0.2%減った正社員とは逆の動きでした。
女性の平均給与が男性より低く出る背景には、正社員以外で働く人が多いことも関わっているとみられます。
なお、正社員以外にはパート・アルバイトなどが含まれます。働く時間の短い人も入るため、平均給与の差がそのまま時給の差を表すわけではありません。
また、全体の5163万人には役員なども含まれます。正社員と正社員以外の人数を足しても、全体の人数とは一致しません。
4. あなたの年収は上位何%?「○万円超」の割合の早見表
自分の年収が全体のどのあたりにあるかは、給与階級別の人数から確かめられます。年収(給与)がその金額を超える人の割合を、男女別に計算しました(編集部試算)。
年収500万円を超える人は、男性で52.0%、女性で18.9%、全体で37.7%3/3
出所:国税庁「令和7年分 民間給与実態統計 全国計表 第3表 給与階級別の総括表」をもとにLIMO編集部作成(編集部試算)
たとえば年収500万円を超える人は、男性では52.0%と半数を超えます。女性では18.9%で、およそ5人に1人です。
年収600万円を超えると、男性は37.4%、女性は10.5%に下がります。年収1000万円を超える人は、男性で10.2%、女性で1.8%でした。
この割合からは、人数のちょうど真ん中にいる人がどの帯に入るかも分かります。男性は500万円超600万円以下、女性は300万円超400万円以下、全体では400万円超500万円以下です(編集部試算)。
国税庁は中央値そのものを公表していないため、ここでは帯までにとどめています。
早見表の年収は、税金や社会保険料を引く前の額面です。会社員なら、源泉徴収票の「支払金額」の欄と見比べると位置を確かめやすくなります。
ただし、調査の数字は1年を通じて勤めた人が対象です。年の途中で就職・転職した場合や、2か所以上から給与を受け取っている場合は、そのまま比べられないことがあります。
5. おわりに
令和7年分の平均給与は487万円で、男性597万円、女性342万円でした。人数が最も多い年収帯は、男性が400万円超500万円以下、女性が200万円超300万円以下で、いずれも平均に届かない帯です。
雇用形態別では、正社員と正社員以外で平均給与に349万円の開きがあり、正社員以外で働く人の多くを女性が占めています。
平均の金額だけで高い・低いを判断せず、早見表を使って、自分の年収が男女別の分布のどこにあるかを確かめてみてください。
参考資料
鶴田 綾