国税庁は2026年9月29日、「令和7年分 民間給与実態統計調査」の結果を公表しました。1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は487万円で、5年続けて増えています。

このうち女性の平均給与は342万円でした。「自分の年収は、同じ女性のなかで多いほうなのか、少ないほうなのか」と気になる人もいるのではないでしょうか。

平均の金額を見るだけでは、自分の位置はつかみにくいものです。この記事では、女性の給与階級別の分布と年齢階層別の平均給与、正社員かどうかによる違いを、国税庁の統計表をもとに確認します。

奥田 朝
平均給与は、一部の高い年収の人に引っ張られて高めに出やすい数字です。自分の年収と比べるときは、どの金額帯に何割の人がいるかという分布もあわせて見ると、位置がつかみやすくなります。

なお、年収600万円超の割合については、令和6年分のデータで解説した下記の記事も参照しています。

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1. 【女性の平均給与】令和7年分は342万円、前年から8万6000円増えた

まずは、女性全体の平均給与と、働き方による違いを見ていきましょう。

1.1 男性は597万円、女性は342万円

令和7年分の平均給与は、男性が597万円(前年比1.7%増)、女性が342万円(同2.6%増)でした。女性は前年から8万6000円増えています。

1年を通じて勤務した女性の給与所得者は2229万人で、平均年齢は47.1歳、平均勤続年数は10.4年です。全体の平均給与の内訳は、【平均給与】令和7年分は「487万円」に上がった。男性・女性、正社員と正社員以外はそれぞれいくら?でも取り上げています。

1.2 女性の正社員は444万円、正社員以外は179万円

正社員(正職員)かどうかで分けると、女性の正社員は444万円(同3.2%増)、正社員以外は179万円(同2.8%増)でした。

男性は正社員が623万円、正社員以外が270万円です。女性の場合、正社員とそれ以外の差は265万円あります。

2. 【女性の年収分布】年収300万円以下が49.3%

続いて、女性の給与所得者がどの金額帯に多いのかを確認します。

女性の給与階級別分布(1年を通じて勤務した給与所得者)1/2

女性の給与階級別分布(令和7年分)

出所:国税庁「令和7年分 民間給与実態統計調査」をもとにLIMO編集部作成

2.1 最も多いのは200万円超300万円以下の18.7%

女性で最も多いのは年間給与200万円超300万円以下の層で、417万人(構成比18.7%)でした。次いで100万円超200万円以下が413万人(同18.5%)です。

100万円以下の12.1%を合わせると、年収300万円以下の女性は49.3%です。およそ半数がこの範囲に入ります。

2.2 年収400万円以下で67.4%、600万円超は10.5%

300万円超400万円以下の18.1%を加えると、年収400万円以下の女性は67.4%になります。一方、年収600万円を超える女性は10.5%でした。

男性は400万円超500万円以下の16.6%が最も多く、女性とは山の位置が異なります。

ただし、この分布は全年齢を合わせたもので、短時間で働く人も含まれます。年代をそろえて比べたいときは、次の年齢階層別の数字もあわせて見てください。

3. 【女性の年代別平均給与】50〜54歳は375万5000円

年齢によって女性の平均給与がどう変わるのかも、見ておきましょう。

女性の年齢階層別の平均給与(1年を通じて勤務した給与所得者)2/2

女性の年齢階層別の平均給与(令和7年分)

出所:国税庁「令和7年分 民間給与実態統計調査」をもとにLIMO編集部作成

3.1 25〜59歳は350万円台〜380万円台

女性の平均給与は25〜29歳の382万7000円が最も高く、その後は350万円台〜370万円台で推移します。50〜54歳は375万5000円、55〜59歳は357万1000円です。

国税庁の報告書も、女性では年齢による差があまり大きくないとしています。男性は55〜59歳の734万1000円まで年齢とともに上がっていくため、形が大きく異なります。

3.2 60歳以降は300万円台前半から下がっていく

60〜64歳は306万8000円、65〜69歳は238万円、70歳以上は209万7000円でした。

60歳を過ぎると、定年や再雇用などで働き方を変える人が増えることも、数字に表れていると考えられます。

奥田 朝
女性の平均給与は、年齢を重ねても大きくは変わりません。収入が年齢とともに自然に増えるとは限らないため、伸びを待つより、毎月の積立など資産づくりの仕組みを早めに決めておくと安心です。