オリエンタルランドの株価に、ようやく反発の兆しが見えてきました。反発は2026年6月ごろから発現しており、足元の年初来騰落率はプラスに転じています。下落トレンドは2024年1月から続いているだけに、株主には久しぶりの明るいニュースとなっています。

若山 卓也
オリエンタルランドは2026年7月、今期(2027年3月期)の第1四半期決算を発表しました。入園者数が計画を上振れたほか、上期予想に対する営業利益の進捗率は8割を超えており、順調な滑り出しとなっています。決算の公表後、株価は8%を超える上昇となったことから、市場にも好感されたようです。

オリエンタルランドは上場30周年を記念し、2026年9月限りの特別な株主優待を実施する予定です。本記事で、オリエンタルランドの最新の株価動向と決算のポイントを振り返るとともに、この特別株主優待の概要と権利確定スケジュールについて押さえましょう。

※決算情報・業績等は執筆時点での情報にもとづいています。
※株式分割の影響は全て遡及修正して株価を調整しています。

1. オリエンタルランド(4661)最新の株価と決算を確認!「ディズニーシー」25周年効果は?

さっそくオリエンタルランドの株価を確認してみましょう。また、8月に公表された最新決算の内容も解説します。

1.1 株価は6月~7月にかけて反発、1Q決算は8%高と好感 安値からは45%上昇

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オリエンタルランドの株価チャート(日足、1年)

出所:著者作成

  • 株価:3068円(2026年9月17日終値)
  • 年初来騰落率:+5.8%
  • 予想配当金:16円、予想配当利回り:0.52%(2027年3月期)

オリエンタルランドの株価は2026年6月ごろから反発しており、7月には終値でも2025年末の終値2898.5円を上回りました。その後、今期(2027年3月期)第1四半期の決算を公表すると、翌営業日の終値は前日比8.5%高となる3167円まで上昇します。

その後、2800円台まで調整したものの、9月には一時3196円まで上昇して年初来高値を更新しました。現在は3068円であり、年初来安値(2103円、2026年5月25日)からの上昇率は45.9%に達しています(2026年9月17日終値)。

1.2 今期4~6月は営業益2割増!入園者数の上振れも好印象 下期はチケット値上げで収益底上げへ

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オリエンタルランドの業績(2017年3月期~2027年3月期)

出所:株式会社オリエンタルランド「決算短信」より著者作成

  • 2027年3月期1Q:売上10.4%増、営業益23.1%増で同四半期として過去最高
  • 営業利益の進捗率は対上期81.0%、対通期29.7%と消化好調 業績予想は据え置き
  • 上期は天候不良が懸念 下期は新たな高価格帯チケット導入で単価上昇狙う

今期の第1四半期は、同四半期として最高業績となりました。東京ディズニーシー25周年イベントが好調で、入園者数は計画を上回り、営業利益も大きく成長しました。入園者数と利益の鈍化が懸案事項でしたが、今回はこれらが改善に向かった格好です。

なお、第1四半期は、期首計画で盛り込んでいたコスト十数億円が未消化であり、第2四半期以降に計上される見通しです。また、足元では台風や豪雨が頻発しており、第2四半期における客足への影響が懸念されます。

もっとも、オリエンタルランドの主戦場は第3四半期を中心とする冬季です。10月からは、高価格帯チケットを導入することで、ゲスト単価のさらなる向上にも期待できます。

今期は2期連続の減益となる計画ですが、チケット価格戦略やディズニー知的財産の活用、また新アトラクションといった施策を展開し、来期以降に増益基調への復帰を目指す考えです。

2. オリエンタルランド(4661)9月は特別株主優待の権利確定日!スケジュールを確認

オリエンタルランドは、2026年9月に限り特別の株主優待を実施する計画です。その中身に迫りましょう。

2.1 上場30周年の特別株主優待 100株の短期保有でも対象に

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オリエンタルランドの株主優待(1デーパスポート)

出所:株式会社オリエンタルランド「株主優待制度」より著者作成

オリエンタルランドの株主優待は「株主用パスポート」です。東京ディズニーランドまたは東京ディズニーシーで利用できる1デーパスポートで、毎年3月末および9月末の株主に進呈しています。

オリエンタルランドの株主優待は、通常、最低500株以上の保有が対象です。100株の保有で受け取るには、継続して3年以上保有し、長期株主優待の対象となる必要があります。

しかし今回の特別株主優待は、2026年9月末に限り、100株以上を保有する株主すべてが対象です。保有期間にかかわらず、初めての株主にも株主用パスポートが1枚進呈されます。

2.2 特別株主優待は9月28日が締め切り

特別株主優待の権利付き最終日は2026年9月28日(月)です。つまり、当日までに株式を買い、翌営業日の2026年9月29日(火)まで持ち越すと、株主用パスポートを受け取れます。

なお、特別株主優待の株主用パスポートは、2026年12月に発送される予定です。有効期限は2027年8月末までと、通常の株主優待の有効期限(約1年間)より短いため注意しましょう。

3. オリエンタルランド(4661)1Q決算は無事通過、株価も反発ムード 特別株主優待はスケジュールに注意

オリエンタルランドは、東京ディズニーシー25周年イベントの効果もあり、今期(2027年3月期)第1四半期が好調に着地し、株価も反発ムードが漂ってきました。上期までは天候リスクも懸念されますが、下期からは高価格帯チケット導入など、客単価アップに向けた施策が控えています。

また、9月末には上場30周年を記念した特別株主優待も実施予定です。100株保有・保有期間不問というハードルの低さは、これから株主になる人にとってもチャンスといえそうです。権利付き最終日の9月28日を忘れずにチェックしておきましょう。

若山 卓也

オリエンタルランドは、実は前にも反発する局面がありました。2025年4月の安値2755円から、同年9月の高値3715円まで上昇しています。しかし、その後は再び右肩下がりとなり、長期に下落トレンドを形成しました。

今回の反発も、本格的な上昇トレンドに発展するかは不透明です。投資は余裕資金の範囲で、慎重に判断するようにしましょう。

免責事項

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の株式の売買を推奨するものではありません。
投資判断は、最新の決算資料や市場動向をご確認のうえ、ご自身の責任で行ってください。
株主優待の内容や条件は変更される場合があります。詳細は必ず公式サイトでご確認ください。

参考資料

若山 卓也