3. 【障害年金】「もらえる金額はいくら?」令和8年度最新の支給額をみる

障害年金は加入している年金制度により「障害基礎年金(国民年金)」と「障害厚生年金(厚生年金)」に分かれます。

障害年金は2階建て3/5

障害年金は2階建て

LIMO編集部作成

たとえば会社員は両方、自営業の方は障害基礎年金のみが対象です。さらに、障害の程度によって受け取れる年金の種類も異なります。

物価や賃金の変動に応じて毎年見直される障害年金の年金額ですが、令和8年度はいくら支給されるのでしょうか。障害基礎年金と障害厚生年金の年金額をみていきましょう。

3.1 障害基礎年金の金額

障害基礎年金の年金額(令和8年4月分から)4/5

障害基礎年金の年金額(令和8年4月分から)

出所:日本年金機構「障害基礎年金の受給要件・請求時期・年金額」

  • 1級:105万9125円(昭和31年4月1日以前生まれの方は105万6125円)
  • 2級:84万7300円(昭和31年4月1日以前生まれの方は84万4900円)

令和8年4月分からは、1級が年額105万9125円、2級が84万7300円となっています。令和7年度(1級103万9625円、2級83万1700円)と比べると、1級は1万9500円、2級は1万5600円の増額です。

生計を維持している子どもがいる場合は加算があり、2人まで各24万3800円、3人目以降は各8万1300円が年金に上乗せされます。ここでいう子とは、18歳になった後の最初の3月31日までの子、または20歳未満で障害等級1級または2級の状態にある子です。

3.2 障害厚生年金の金額

障害厚生年金の年金額(令和8年4月分から)5/5

障害厚生年金の年金額(令和8年4月分から)

出所:日本年金機構「障害厚生年金の受給要件・請求時期・年金額」

障害厚生年金は、主に会社員や公務員を対象とした制度で、基本的な年金額は、加入期間中の収入などで決まる「報酬比例の年金額」で算出されます。

  • 1級:報酬比例の年金額×1.25+配偶者の加給年金額(24万3800円)
  • 2級:報酬比例の年金額+配偶者の加給年金額(24万3800円)
  • 3級:報酬比例の年金額(最低保障額63万5500円、昭和31年4月1日以前生まれの方は63万3700円)

配偶者の加給年金額は、生計を維持している65歳未満の配偶者がいるときに加算されます。また、報酬比例部分の計算において、厚生年金の加入期間が300月(25年)未満の場合は、300月とみなして計算されます。

1級・2級に該当する場合は、障害厚生年金に加えて障害基礎年金も受け取ることができます。なお、3級の基準に満たない場合でも、一定の障害が残る場合には「障害手当金」という一時金が支給されることがあります。

4. 【障害年金】暮らしを守る大切な社会保障

今回は、障害年金の更新の仕組みと、令和8年度の最新の支給額について解説しました。統計からも分かるように、障害年金は認定後も2年から3年ごとの定期的な更新を通じて、受給者のその時々の状態に応じた支援を継続していく仕組みになっています。筆者としても、いざという時の社会保障制度を正しく知っておくことは、自分や家族の心を守る最高の「お守り」になると感じています。

受給要件や年金額は、加入状況や家族構成などによって異なります。ご自身のケースについては、ねんきんダイヤルやお近くの年金事務所で確認しておくと安心です。

参考資料

・政府広報オンライン「障害年金の制度をご存じですか?がんや糖尿病など内部疾患のかたも対象です」
・日本年金機構「障害年金業務統計(令和7年度決定分)」
・日本年金機構「障害基礎年金の受給要件・請求時期・年金額」
・日本年金機構「障害厚生年金の受給要件・請求時期・年金額」

長井 祐人