4. 意向確認書「同意・不同意・受け取れなかった」の3つのパターン

意向確認書が届いたあとの道筋は、3つに分かれます。

意向確認書が届いたあと、3つに分かれる道筋2/2

意向確認書が届いたあと、3つに分かれる道筋

出所:日本年金機構「意向確認書や公金受取口座登録不同意申出書に関するQ&A」をもとにLIMO編集部作成

登録してよい場合は、手続きが要りません。何も返さないままで同意として扱われます。そのあとは、金融機関名・支店名・預貯金の種別・口座番号・口座名義人の氏名と、氏名・住所・個人番号などがデジタル庁へ渡されます。受け取ってから3〜4か月後に、デジタル庁から登録結果の通知が届くと説明されています。

登録しない場合は、書類の下にある「公金受取口座登録不同意申出書」を切り離して返します。目隠しのシールを貼り、裏の差出人の欄に記入してポストに入れる、という手順です。返すときの切手は要らないとQ&Aに書かれています。

返す期限は、受け取ってから45日以内です。書類に印字されている返送期限の日付については、あくまで目安であり、その日を過ぎて返した場合でも受け付けられることがある、とQ&Aは説明しています。日付を過ぎたからもう無理だ、と決めてしまう必要はありません。気になる場合は、書類の右上にある照会番号を手元に置いて問い合わせる形になります。

受け取っていない場合は、先に見たとおり登録されません。

5. そもそも送られない方と、よくある3つの問い

65歳以上で年金を受け取っていても、意向確認書が送られない場合があります。日本年金機構が挙げているのは次のような方です。

  • 公金受取口座をすでに登録している
  • 2026年4月に年金が支払われなかった(全額が支給停止、または振込ができなかった)
  • 国外に住んでいる
  • 共済組合などから支給される年金だけを受け取っている
  • 2025年6月以降の年金の請求手続きで、公金受取口座への登録の意思を示している

老齢年金と遺族年金のように2つ以上を受け取っていても、意向確認書が送られるのは1回だけです。2通届くわけではありませんので注意しましょう。

登録するかしないかは、どちらが正しいという性質のものではありません。ふだんお金をどう受け取っているか、ご家族とどう分担しているかなどにより選ぶところが変わります。どちらを選んでも、受け取れる年金は同じです。自身の生活スタイルや考え方に合う方を選びましょう。

6. 迷ったときの連絡先と、手元で確かめる3つ

迷った時に連絡する先は決まっています。意向確認書照会専用フリーダイヤル(0120-74-0011)です。フリーダイヤルが使えない場合は050-3524-7372が案内されています。受付は月曜が午前8時30分から午後7時まで、火曜から金曜が午前8時30分から午後5時15分まで、第2土曜は午前9時30分から午後4時までです。

気をつけたいのは、年金事務所や年金相談センター、ねんきんダイヤル、市区町村の窓口では対応していない点で、不同意の書類の受け付けも、これらの窓口では行っていません。

書類をなくした場合、再発行は行われません。ただし登録を希望しない場合は、決まった様式でなくても申し出られることがあるため、専用のフリーダイヤルに相談するよう案内されています。

手元で確かめられるのは3つです。封筒が簡易書留で届いているか。印字された金融機関名と口座番号が、いまお使いの口座か。返す場合に右上の照会番号を控えてあるか。

この3つを押さえておけば、期限で迷ったときにも話が早く進むでしょう。

7. 編集部よりコメント

宮野 茉莉子
この記事で金額を1つも挙げていないのは、意向確認書が金額を知らせる書類ではないためです。載っているのは口座の情報と、同意するかどうかの尋ね方だけで、年金がいくら入るかは書かれていません。

日付の読み方には注意が要ります。意向確認書に印字されている返送期限は目安であり、制度として決まっているのは「受け取ってから45日以内」のほうです。この2つは同じものとして語られやすいのですが、あくまで返送期限は目安なので注意しましょう。

送付時期の一覧も、予定として示されているものです。生年月日の区切りは1か月きざみではなく、年によって幅が違います。ご自身の生まれた月がどの行に入るかは、一覧で直接お確かめください。
 

参考資料

宮野 茉莉子