クボタ、創業事業は農業機械ではなく水道用鋳鉄管。水・環境の営業利益+36%と横ばい圏の株価に何を見るか セグメント別の売上収益と営業利益、5期のROEと資本構成から、創業事業の痕跡をたどる 2026.09.12 14:40 公開 執筆者石津 大希 クボタ(6326)といえば、まず思い浮かぶのは田畑を走るトラクターだろう。私も長いあいだ、この会社を農業機械のメーカーとして見ていた。だが沿革をたどると、事業の出発点は農機ではなかった。水道用の鉄管である。しかもその系譜は、いまも決算の数字のなかに残っている。それではクボタの沿革や株価推移を探る。 ※本記事中の株価は、過去の株式分割の影響を調整した値を使用しています。 この記事のポイント クボタの創業事業は農業機械ではなく、鋳物と水道用鋳鉄管だった 水・環境セグメントは2025年12月期に営業利益+35.9%と伸び、機械の▲21.6%を部分的に補った 2026年12月期は通期の営業利益予想が4,000億円に置かれ、上期までの進捗は6割弱に達した 記事の続きを読む 1/2 出所:株式会社 クボタ 2025年12月期 有価証券報告書をもとに筆者作成 Check! 次のページでは、「クボタ」の出発点が農業機械ではなく、鋳物と水道用鋳鉄管だったという成り立ちを取り上げます。直近では水・環境の営業利益が35.9%増となり、機械部門の減益を補う構造になっています。株価は1カ月でほぼ横ばい、9月初めの3,000円台からは下押ししている点も確認します。 画像と一緒に記事を読む 関連記事 IHI、社名が示すのは造船ではない。営業利益の7割近くを稼ぐ航空・宇宙・防衛、1カ月で1割下げた株価とPER16倍台という構図 重工メーカーと聞いて思い浮かぶのは、たいてい船か橋か発電設備だろう。私の中のIHI(7013)も、長いあいだそういう会社だった。ところが2026年3月期の事業別の数字を並べてみると、利益を生んでいる場所は思っていたところと違う。株価が直近1カ月で水準を切り下げたこの局面で、その構造を確かめておきたい。 ※本記事中の株価は、過去の株式分割の影響を調整した値を使用しています。 任天堂、2026年3月期のROEは14.9%で業種中央値の2倍超。株価下落とPER29倍台、膨らむ自己資本から資本効率を検証する 高い自己資本比率と厚い手元資金は、普通は財務の強さとして好感される。だが資本効率という物差しを当てると、同じ厚みが別の顔を見せることがある。任天堂(7974)の株価は2026年9月10日に大きく下げ、直近1カ月で最も低い終値となった。ROEは業種の中では高い位置にある。ただし5期前と並べると、様子は少し違う。 ※本記事中の株価は、過去の株式分割の影響を調整した値を使用しています。 三井金属、2027年3月期1Qは営業利益+84%。1カ月で2割超下げた株価と営業キャッシュフロー875億円が示唆するもの 決算が良かったのに株価が下がる。投資家がいちばん気持ちの整理をつけにくいのは、たぶんこの組み合わせだろう。三井金属(5706)の2027年3月期1Qは、営業利益が前年同期比+84.1%と大きく伸びた。それでも株価は8月中旬に付けた高い水準から下押しし、9月10日の終値は24,705円まで切り下がっている。この2つは、どう並べて読めばいいのか。 ※本記事中の株価は、過去の株式分割の影響を調整した値を使用しています。 LIMOをGoogle検索のお気に入りに登録!詳しくはこちら→ copy URL 関連タグ #株価 #決算 #株式投資 #上場企業 #クボタ