厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」によると、課長級の男性の平均的な賃金は月54万1400円。

ただ、これは148万9910人を足して割った金額になります。同じ調査には、その148万9910人が金額のどのあたりに何人いるのかを、階級ごとに並べた表がもう1つあります。

そちらを開くと、ちょうど真ん中に位置する方の金額は50万3400円でした。平均より3万8000円低いところに真ん中があります。

この記事では、その表を軸に、課長級の男性がどう散らばっているのかを見ていきます。

この記事では、以下の記事の内容も引用・参考にしています。

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1. 男性の中間管理職のうち最多は「課長」で148万9910人

数字を見る前に、この調査が誰を数えたものかを押さえておきます。

賃金構造基本統計調査は、一般労働者のうち雇用期間の定めのない方を対象に、役職者を部長級・課長級・係長級などに分け、役職に就いていない方を非役職者としています。調べているのは、常用労働者を10人以上雇っている民営事業所です。この記事に出てくる金額は、すべて2025年6月分のものになります。

男性の人数は、課長級が148万9910人、部長級が83万5390人、係長級が119万7270人。役職に就いていない方は1082万6320人でした。部長級・課長級・係長級の3つでは、課長級がいちばん多くなっています。

ひとつ気をつけたいのは、勤め先で使っている呼び名と、この区分が1対1で重なるとは限らないことです。同じ「課長」という肩書きでも、部下の人数や決められる範囲は会社ごとに違います。自分がどの階級に数えられるかは、肩書きだけでは決まりません。

2. 中間管理職【平均賃金一覧表】課長の平均は男性月54万1400円、女性月47万300円

まず、役職ごとの金額を一覧で確かめておきます。

所定内給与とは、6月分のきまって支給する給与から残業代などを除いた、税引き前の金額です。男女計・男女別の平均は次のとおりです。

部長:男女計 63万5800円(男性 64万2400円/女性 57万8300円)
課長:男女計 52万9200円(男性 54万1400円/女性 47万300円)
係長:男女計 39万9200円(男性 41万900円/女性 36万5700円)
非役職者:男女計 31万500円(男性 33万2100円/女性 28万100円)

出所:中間管理職はいくらもらっている?【年収一覧表】部長と課長、係長の年収はいくらか。プレイングマネージャーは9割「マネジメントにさける時間」を民間企業等と行政・自治体別にみる

ここに人数と年齢を足すと、もう少し姿が見えてきます。課長級の男性は平均49.5歳で、いまの勤め先に21.3年います。女性の課長級は30万7040人で、平均49.4歳・勤続19.0年でした。年齢はほとんど同じで、勤めている年数が2.3年ぶん違います。

人数のほうにも違いがあります。女性は課長級が30万7040人に対して係長級が41万9920人で、係長級のほうが多くなっています。男性は課長級148万9910人、係長級119万7270人で、並びが逆です。部長級は男性83万5390人、女性9万5950人でした。

男女で7万1100円の差がありますが、ここには個人の選び方だけでなく、その時々の採用のあり方や、育児や介護を担ってきた事情も重なっているでしょう。

3. 【平均年収一覧】賞与を4か月分と見た年収の目安は?統計の年間賞与も

次に、年収に換算したときの目安を見ておきます。

月額の賃金に、賞与を年4か月分と仮定して加えた年収の目安は次のとおりです。

部長:約1017万円
課長:約847万円
係長:約639万円
非役職者:約497万円

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これは男女を合わせた数字です。同じ考え方で男性だけを計算すると、部長級が1027万8400円、課長級が866万2400円、係長級が657万4400円、非役職者が531万3600円という金額になります。

ただし、上記で賞与を4か月分と置いたのはあくまで仮定です。調査そのものには年間賞与その他特別給与額という項目があり、男性は部長級251万3500円、課長級228万6300円、係長級158万7800円、非役職者96万7700円と載っています。月々の金額に何か月分を掛けるかは、勤め先の制度とその年の業績で変わります。

あわせて、月々の金額は6月分をそのまま12倍したものだという点も覚えておいてください。年収の目安は幅を持って見ることになります。

宮野 茉莉子
ここまでの金額の出どころについて、少しだけ補っておきます。賃金構造基本統計調査は毎年6月分の給与を調べる統計で、令和7年分は2026年3月24日に公表されました。

この調査でいう賃金は所定内給与額のことで、残業や休日出勤にあたる分と賞与は入っていません。手取りでもなく、税や社会保険料を引く前の金額です。

なお、人数は原典では十人を単位にして載っているので、10を掛けて実際の人数に直しています。

そして、ここまで出てきたのは、全部が平均です。平均は上に長く伸びた分布に引っ張られるため、それだけでは自分の位置が分かりません。次のページでは、同じ調査の別の表を開いて、真ん中がどこにあるのかを見ていきます。