3. IKEA豊洲だけでは完結しない「店舗+EC」の買い物
IKEA豊洲を利用する際に知っておきたいのが、店頭の商品数とIKEA全体の商品数には大きな差があることです。
豊洲店では約600点を展開しますが、IKEA全体では約9500点の商品を取り扱っています。
店頭にない商品が欲しい場合でも、豊洲店で注文して配送につなげられるため、「店舗が小さい=選べる商品が少ない」とは限りません。
さらに、IKEA豊洲で注文した商品や、IKEAオンラインストア、IKEAアプリで購入した商品は、自宅への配送だけでなく、全国約800カ所の商品受け取り拠点で受け取ることもできます。
こうした仕組みによって、消費者は「実物を店で確認してからオンラインで注文する」「店舗では小物だけ購入し、大型家具は配送してもらう」といった使い分けができます。
IKEAにとっても、すべての商品を物理的な店舗に並べなくても、店舗とオンラインを組み合わせて幅広い商品を提案できます。
店舗を「商品を販売する場所」だけでなく、「商品を知る、相談する、注文するための場所」として活用している点が、商業施設内店舗の特徴といえそうです。
4. IKEA豊洲はどんな人に向いている?
IKEA豊洲は、特に都市部で暮らす人にとって利用しやすい店舗になりそうです。
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出所:イケア・ジャパン株式会社
例えば、次のような人とは相性がよいでしょう。
- 豊洲や湾岸エリアで暮らしている人
- 仕事帰りや買い物の途中にIKEAへ立ち寄りたい人
- 収納用品やインテリア雑貨を気軽に購入したい人
- 大型店まで車で出かけるのが難しい人
- 商品を実際に見てからオンラインで購入したい人
- 家具や収納についてスタッフに相談したい人
一方、大型家具をまとめて購入したい人や、できるだけ多くの商品を一度に比較したい人にとっては、大型店舗のほうが適しています。
豊洲から電車で約30〜40分の場所には大型店舗のIKEA Tokyo-Bayがあり、目的に応じて店舗を使い分けもしやすそうです。
5. トレンドウォッチャーのひとこと
IKEAは2026年で、日本での第1号店を開業してから20周年を迎えました。ただし、IKEAの日本進出は2006年が初めてではありません。
IKEAは1974年に日本へ進出したものの、1986年に一度撤退。その後、2002年にイケア・ジャパンを設立し、2006年4月に「IKEA船橋」(現・IKEA Tokyo-Bay)を開業して、再び日本での展開をスタートしました。
再上陸後は大型店舗を中心に出店を進め、2006年にはIKEA横浜(現・IKEA港北)も開業。その後、IKEA立川やIKEA仙台などの大型店舗に加え、2017年にはオンラインストア、2020年にはIKEAアプリとIKEA渋谷を展開するなど、顧客との接点を広げてきました。
2026年3月時点で、国内のIKEA店舗は14店舗、商品受け取り拠点は約800カ所、店舗とオンラインを合わせた年間来訪者数は1億6000万人となっています。
一度は日本市場から撤退したIKEAが、再上陸から20年を迎えられた背景には、時代や消費者のニーズに合わせて店舗やECなどの接点を変化させてきたことがあります。
今回のIKEA豊洲も、そうした20年間の変化の延長線上にある店舗といえそうです。
参考資料
- IKEA: イケア公式オンラインストア
- イケア・ジャパン株式会社「イケア、国内5店舗目の商業施設内店舗 『IKEA豊洲』を9月3日(木)にオープン」
- IKEA「イケア、多様化するニーズへの対応と、より持続可能な成長を目指し、首都圏でのビジネスの最適化を推進」
- IKEA「IKEA原宿・IKEA新宿 営業終了のお知らせ」
- IKEA「イケア、『IKEA岡山』を2026年4月24日(金)にオープン」
- IKEA「イケア・ジャパン20周年『この家が好き。20年のありがとうを込めて、これからも。』」
- IKEA「イケア・ジャパン これまでの歩み」
大蔵 大輔
