海外のSNSでは、犬や猫といった動物を保護し、懸命に救おうとする「動物レスキュー」の様子を紹介した投稿がInstagramで注目を集めています。

今回、LIMO編集部がピックアップするのは、海外で動物保護活動を行う「Let's Rescue Dogs」のInstagramアカウント「@lets.rescue.dogs」の投稿。

道で4匹の小さな子犬たちと共に彷徨っていたところを2月に保護された母犬のジェニーちゃんは、そのうち3匹の子犬を感染症で失うという辛い経験をしながらも、少しずつ元気と優しさを取り戻し、今もなお新しい家族との出会いを待ち続けています。

執筆時点で135000回再生、約12000件のいいね!がつくなど話題となった本投稿の中でも、特に胸を打たれるシーンやSNSでの反響をまとめてご紹介します。

また記事中では、犬を家族に迎える際に知っておきたい、犬の生涯費用についても解説していきます。

※投稿の画像は【写真】をご参照ください。

LIMO アニマル・ストーリー部
今回ご紹介するのは、海外で動物保護活動を行う「Let's Rescue Dogs」が保護した母犬、ジェニーちゃんのエピソードです。ジェニーちゃんは、4匹の小さな子犬たちと共に道を彷徨っているところを保護されましたが、子犬たちは命に関わる感染症を患っており、懸命な治療もむなしく、生き残ることができたのは1匹だけだったといいます。それでもジェニーちゃんは少しずつ立ち直り、クレートトレーニングやリードトレーニングを身につけ、他の犬や子ども、落ち着いた性格の猫とも仲良くできる優しい性格に成長しました。しかし一度は新しい家族のもとへ迎えられたものの、間もなく保護団体のもとへ戻されてしまったといい、今もなお新しい家族との出会いを待ち続けています。

1. 【道をさまよっていた母犬と子犬たち】保護後に待っていた厳しい現実

保護された当時の様子1/6

保護された当時の様子

出所:@lets.rescue.dogs

投稿を行った「Let's Rescue Dogs」によると、母犬のジェニーちゃんは、4匹の小さな子犬たちと共に道を彷徨っているところを発見されました。近づいてよく見ると、子犬たちの様子には深刻な異変が見て取れたといいます。安全な場所へ保護されたあとも、ジェニーちゃんはひどく不安そうな様子を見せていたとのことで、投稿では「それには十分な理由があった」とつづられています。実際、子犬たちは全員、本来であれば防ぐことができたはずの感染症にかかっており、病院で24時間にわたって懸命な治療が続けられましたが、生き残ることができたのは、ジャックと名付けられた1匹だけだったといいます。

2. 【新しい家族を待ち続ける】立ち直りを見せるジェニーちゃんの「今」

回復した現在の姿2/6

回復した現在の姿

出所:@lets.rescue.dogs

投稿によれば、4匹のうち3匹の子犬を見送ることになったジェニーちゃんのために、保護団体のスタッフは懸命に寄り添い、その心を癒やそうと努めてきたといいます。その甲斐あってジェニーちゃんは少しずつ元気を取り戻し、クレートトレーニングやリードトレーニングを身につけ、他の犬や子ども、そして落ち着いた性格の猫とも仲良くできる、愛情深い性格に成長しました。

元気に走り回るジェニーちゃん3/6

元気に走り回るジェニーちゃん

出所:@lets.rescue.dogs

一度は新しい家族のもとへ引き取られ、幸せそうな様子を見せていたジェニーちゃんでしたが、投稿によると、間もなく保護団体のもとへ戻されてしまったといいます。それ以来、ジェニーちゃんはずっと新しい家族との出会いを待ち続けていますが、いまだ良い縁に恵まれていないとのことです。投稿では「ジェニーは誰とでも仲良くできる、遊び好きな女の子」「彼女はこれまで一度も持てなかった愛情あふれる家庭を待ち望んでいて、その準備は万端」とつづられており、一日も早く安心して暮らせる家庭に出会えることが願われています。

コメント欄では

  • 「なんて美しい女の子なの。彼女には愛情ある家庭がふさわしいわ」
  • 「ジェニーが早く、愛情深い永久の家庭に出会えますように祈っています」

など、彼女の新しい門出を願う声が寄せられていました。

――以上、海外のSNSで話題のワンちゃんでした。

3. 著者からの一言コメント

LIMO アニマル・ストーリー部
今回、ジェニーちゃんのエピソードをリサーチする中で強く感じたのは、動物保護の現場には、まだ幸せな結末を迎えられていない命がたくさんあるという厳しい現実です。4匹の子犬のうち3匹を感染症で失うという辛い経験をしながらも、ジェニーちゃんは人や他の犬、猫にまで心を開く優しさを取り戻しました。それでも一度迎えられた家庭から間もなく保護団体のもとへ戻ってしまうなど、思うようにいかない出来事が重なっている点に胸が痛みます。もし身近な地域で保護犬や保護猫の情報に触れる機会があれば、里親募集をしている団体のSNSやウェブサイトをまずのぞいてみることをおすすめします。特にジェニーちゃんのように成犬になってからの里親探しは長期化しやすく、根気強く見守るサポーターの存在も欠かせません。感染症の治療や不妊・去勢手術、ワクチン接種などにかかる費用は決して少なくなく、里親になる以外にも、寄付やボランティアという形で活動を支える選択肢があることも知っておきたいポイントです。ジェニーちゃんがこれまでの辛い経験を乗り越えて見せてくれた優しさと強さが、一日も早く安心できる家庭という形で報われることを、この投稿を通じて多くの方に願っていただければと思います。

4. 命を迎える覚悟のために。犬の生涯費用はどれくらい?

過酷な環境から救い出された犬たちの姿を見ると、命を預かることの重みを改めて感じます。実際に犬を迎える際には、平均寿命まで見据えた生涯費用を知っておくことも大切です。

2025年のデータでは、犬全体の生涯必要経費は平均「278万4190円」で、超小型犬は「300万2239円」と、体の大きさに関わらず高額になる傾向があります。

私はアナリストとして、金額は「総額」と「単位あたり」の両面で見る癖をつけてきましたが、犬の生涯費用もその視点で眺めると発見があります。ペットフード協会の令和7年(2025年)調査では、犬の生涯必要経費は平均278万4190円。大きさ別では超小型が300万2239円で最も高く、中型・大型(277万5565円)を上回っています。

(中略)

もう一つ大切なのは、費用が毎年一定ではないことです。記事も触れているとおり、初年度は用品やワクチン、高齢期は医療費と、支出には山があります。ですから総額の大きさに身構えるより、「年あたり約20万円を、毎月に均してコツコツ備える」と捉えるほうが現実的です。早めの積立や、必要に応じた保険の検討でこの山谷をならしておくと、長い時間を穏やかに過ごせるのではないでしょうか。

犬の生涯必要経費は約278万円、大きさ別では超小型犬が300万超と最高。平均寿命から算出した「一生分の費用」
犬の生涯必要経費は約278万円、大きさ別では超小型犬が300万超と最高。平均寿命から算出した「一生分の費用」

フード代や医療費、トリミング代などを含め、2023年から3年連続で上昇を続けています。最後まで責任を持って迎えるためにも、一度知っておいてもよいかもしれませんね。

5. 今読まれている【LIMO アニマル・ストーリー部のおすすめ記事】3選

5.1 倒れたまま動けなくなったドーベルマンを保護 原因を突き止め必死のケア→元気に駆ける姿に感動

            倒れたまま動けなくなったドーベルマンを保護 原因を突き止め必死のケア→元気に駆ける姿に感動    

SNS上ではペットに関する投稿が時に注目を集めます。今回は「@hopeforpaws」さんがInstagramに投稿した「動けなくなったドーベルマンが医療ケアを受け元気を取り戻すまで」をご紹介します。

5.2 令和7年調査から見る犬の平均入手価格は21万6000円、猫は17万5000円。無償譲渡を希望する人は猫76.9%・犬53.6%

            令和7年調査から見る犬の平均入手価格は21万6000円、猫は17万5000円。無償譲渡を希望する人は猫76.9%・犬53.6%    

2025年の希望入手方法は、無償譲渡が猫76.9%・犬53.6%。有償入手した場合の平均価格は犬21万6000円、猫17万5000円でした。

5.3 獣医師・動物看護師の平均年収はいくら?国家資格化で注目の「給与とリアルな待遇」

            獣医師・動物看護師の平均年収はいくら?国家資格化で注目の「給与とリアルな待遇」    

【獣医師・動物看護師の平均年収】獣医師は680万円、動物看護師は351万円。過半数が給料に不満を抱く現場ですが、「愛玩動物看護師」の国家資格化に伴い、専門性の向上と今後の待遇改善に注目が集まります。

参考資料