3. シニアだからこそ実践したい「疲れない乗り方」3原則
乗り放題だからといって長時間乗り続ける必要はありません。無理なく楽しむための工夫を3つ紹介します。
3.1 連続乗車は「2〜3時間」を目安に区切る
普通・快速列車は特急列車に比べて停車駅が多く、長時間同じ姿勢で座り続けると腰や足に負担がかかりやすくなります。1回の乗車は2〜3時間程度を目安に区切り、途中の駅で一度降りて体を動かす時間を挟むとよいでしょう。
3.2 途中下車を「健康散歩」に変える
青春18きっぷは、対象区間内であれば途中下車も自由にできます。降りた駅の周辺にある神社仏閣や商店街、道の駅などを歩いて回れば、それだけで1日7000歩前後のウォーキングになることもあります。移動のための乗り物を、健康づくりの機会に変える発想です。
3.3 普通列車グリーン車(自由席)で、数百円の「快適課金」も
青春18きっぷは特急列車には乗れませんが、普通列車のグリーン車自由席であれば、別途グリーン券を購入すれば利用できます(あらかじめ座席が決まっている指定席グリーン車は対象外)。区間や距離に応じて数百円〜千円程度の追加料金がかかりますが、長時間乗車が続く区間だけグリーン車に切り替えれば、腰や足への負担を大きく減らせます。
無理をしない「1日ゆったりシニア旅」モデルプラン2/3
出所:LIMO編集部作成
青春18きっぷの魅力は「安さ」だけではありません。各駅停車でゆっくり移動し、途中下車で歩く時間をつくることは、シニアの方にとって無理のない範囲での運動習慣づくりにもつながります。節約と健康づくりを両立できる旅の道具として考えると、活用の幅が広がると思います。
4. シニアが押さえておきたい注意点
最後に、利用にあたって気をつけておきたい点を確認します。
4.1 利用日は購入時に確定、連続する日程が前提になる
すでに触れたとおり、青春18きっぷは購入時に指定した連続する3日間または5日間しか使えません。「体調がよい日だけ使おう」といった分散した使い方はできないため、事前に無理のない連続した日程を確保したうえで購入することが大切です。
4.2 体調を最優先に、有料の特急・新幹線への切り替えも選択肢
青春18きっぷにこだわりすぎず、疲れを感じたら体への負担を減らすことを優先する心の余裕も大切です。ただし、青春18きっぷは特急列車や新幹線には乗車券としての効力がなく(一部の特例区間を除く)、特急券を追加購入するだけでは乗車できません。途中から特急・新幹線に切り替える場合は、その区間の乗車券と特急券をあらためて別途購入する必要がある点を覚えておきましょう。
4.3 手荷物は最小限に、コインロッカーを活用する
途中下車を繰り返す旅程では、大きな荷物を持ち歩くこと自体が負担になります。手荷物はできるだけ軽くまとめ、必要に応じて駅のコインロッカーを利用すると、身軽に動き回れます。
5. まとめ
2026年度の青春18きっぷは、3日間用1万円(1日あたり約3333円)・5日間用1万2050円(1日あたり約2410円)で、JR普通・快速列車の普通車自由席が乗り放題になります。ただし2024年度以降は、1枚につき1人、購入時に指定した連続する3日間または5日間しか使えないルールに変わっているため、以前のような分散した使い方はできません。連続乗車を2〜3時間までに区切り、途中下車での散策や普通列車グリーン車の活用を組み合わせれば、シニアでも無理なく、節約と健康づくりを両立させた旅を楽しめます。無理のない連続日程を確保できるタイミングで、次の旅の計画を立ててみてはいかがでしょうか。
5.1 参考:平均年金月額
参考資料
和田 直子
