6. 【年金の手取り】額面月30万円で手取り率90%のケース
額面が月30万円で、天引き後の手取りが額面の90%だった場合を計算します。
6.1 【試算】手取りは月27万円、年324万円
- 額面:月30万円/年360万円
- 手取り率:90%
- 手取り:月27万円/年324万円
- 差し引かれる額:月3万円/年36万円
- 20年間で差し引かれる概算:720万円
額面30万円に対して手取りは27万円です。引かれるのは月3万円で、年間では36万円になります。
20年で720万円という金額です。手取り率が高めの前提でも、累計では大きな差になります。
※手取り率90%という仮定を置いた概算で、30万円×0.9=27万円としました。年360万円は所得税および復興特別所得税が源泉徴収される水準(65歳以上で年214万円以上)で、住民税や保険料とあわせて4項目が天引きされます。実際にはこの水準で手取り率90%は高めの想定です。
6.2 【85%なら】手取りは月25万5000円まで下がる
手取り率が90%から85%に下がると、手取りは月27万円から25万5000円へ、月1万5000円減ります。年間では18万円、20年では360万円の差です。
率を左右するのは住民税の課税状況、介護保険料の所得段階、医療保険料の算定基礎の3点です。
年金の額面は65歳以降ほぼ変わりませんが、天引きは前年の所得によって毎年動きます。
実際の金額と内訳は、年金振込通知書で毎回確認できます。
7. 【まとめ】年金の額面は横ばい。天引きは毎年動く
厚生年金の平均は65歳以降14万円台から16万円台で横ばい、国民年金は5万5000円台から6万円台で推移します。
全体平均は厚生年金15万289円、男性16万9967円、女性11万1413円でした。受け取り始めたあとに大きく増えることはありません。
一方で天引きは前年の所得で毎年変わります。振込額の内訳を通知書で確認してみてください。
参考資料
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 日本年金機構「短時間労働者に対する健康保険・厚生年金保険の適用の拡大」
- 日本年金機構「厚生年金保険の保険料」
- 日本年金機構「国民年金保険料」
- 厚生労働省「令和8年度の年金額改定についてお知らせします」
- 厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「年金からの介護保険料、国民健康保険料(税)、後期高齢者医療保険料、住民税および森林環境税の特別徴収」
三石 由佳