6. 毎月5000円を年率1%で15年積み立てると97万570円
NISAは運用益が非課税になる制度です。長く続けるほど効果が出てきます。
ここでは毎月5000円を15年間、年率1%で運用できた場合を試算します。いくら積んだのかと、いくら増えたのかを切り分けてみましょう。
6.1 【試算】毎月5000円・年率1%・15年の結果
- 毎月の積立額:5000円
- 積立期間:15年(180回)
- 想定利回り:年率1%
- 元本:90万円
- 運用益:7万570円
- 15年後の資産:97万570円
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出所:LIMO編集部作成
元本90万円に対して運用益は7万570円で、元本の8%にあたります。15年後の資産は97万570円です。
15年あると複利の効果が表れてきます。元本に対する運用益の比率は、期間が延びるほど大きくなっていきます。
※毎月5000円を15年、年率1%で複利運用できた場合の試算です。コストや税負担は織り込んでいない数字です。実際には価格の変動があり、評価額が元本を割り込む年もあります。
6.2 積立額を1万円増やすと15年後は194万1140円多くなる
毎月の積立額を5000円から1万5000円へ1万円増やすと、15年後の資産は97万570円から291万1710円へ、194万1140円増えます。増やした元本は180万円ですので、差額のうち14万1140円が運用によるものです。
増額に踏み切るかは、15年続けられるかで判断したいところです。積立をやめた時点で、増えた分にさらに利息がつく流れは終わります。
設定額は後から見直せます。最初から上限いっぱいを狙う必要はありません。
運用益が課税されない代わりに、損が出たときの損益通算は認められていません。現金と投資の役割を分け、生活費の数か月分は預貯金側に置いておきましょう。
7. 【まとめにかえて】年金への依存度を先に確かめる
高齢者世帯の所得構成は、公的年金・恩給が61.3%、稼働所得が25.9%、財産所得が5.8%です。年金受給世帯に絞ると、収入のすべてが年金という世帯が41.3%、8割以上を年金に頼る世帯は58.4%を占めます。
受け取る額には幅があります。厚生年金の平均年金月額は15万289円、国民年金は5万9310円で、国民年金の満額7万608円は厚生年金の平均に対して47.0%の水準です。
65歳以上・無職世帯の家計収支をみると、夫婦のみの世帯で毎月約4万2000円、単身世帯で2万9980円が不足しています。依存度と受給額の組み合わせで、必要な備えの規模は変わります。
まずは自分の依存度と見込額を確かめるところからです。年金の見込額はねんきん定期便やねんきんネットで把握できます。
参考資料
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 日本年金機構「厚生年金保険の保険料」
- 日本年金機構「令和8年4月分からの年金額等について」
- 厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2025年(令和7年)平均結果の概要」
- 厚生労働省「2025(令和7)年 国民生活基礎調査の概況」II 各種世帯の所得等の状況
- 厚生労働省「2025(令和7)年 国民生活基礎調査の概況」用語の説明
- 総務省統計局「家計調査 統計表の読み方」
齊藤 慧