最新の平均寿命は男性が81.35年、女性が87.33年でした。65歳以上では12.3%が認知症と推計されています。
長い老後を見据えるなら、受け取る年金の額と備えの両方を確かめておきたいところです。

本記事では、厚生年金の受給額の分布と平均寿命・認知症の現状、そして終活の準備状況を確認します。
なお、厚生年金の受給額や老後の家計・資産管理に関する詳しい解説は、下記の記事より一部を引用・参照しています。
- 平均寿命は男性81.35年、女性87.33年で、前年より男性0.25年・女性0.20年伸びました
- 65歳以上の認知症は約443万人(12.3%)、軽度認知障害は約559万人(15.5%)です
- 厚生年金の平均月額は15万289円、男性16万9967円、女性11万1413円です
1. 厚生年金の受給額で最も多いのは月10万円台
まず厚生年金の受給額を確かめます。平均月額と受給額の分布について、LIMOの記事「【2026年最新・年金早見表】厚生年金・国民年金はいくらもらえる?平均受給額一覧と手取りのリアル!社会保険料・税金が引かれる「天引き」まで徹底解説」から要点を引きます。
厚生年金の平均年金月額は〈全体〉15万289円、〈男性〉16万9967円、〈女性〉11万1413円(国民年金の金額を含む)。1万円ごとの受給額分布をみると、10万円以上11万円未満が111万2828人と最も多く、次いで11万円以上12万円未満が107万1485人、15万円以上16万円未満が96万5035人と続きます。年金の受給額はこれまでの加入状況によって決まるため、人によって大きな差が生じます。
出所:【2026年最新・年金早見表】厚生年金・国民年金はいくらもらえる?平均受給額一覧と手取りのリアル!社会保険料・税金が引かれる「天引き」まで徹底解説
2. 【世帯の年金】平均寿命は男性81.35年・女性87.33年。65歳以上の12.3%が認知症
厚生労働省「令和7年簡易生命表の概況」によると、最新の平均寿命は男性が81.35年、女性が87.33年です。前年と比べて男性は0.25年、女性は0.20年伸びており、長期的にも延び続けています。
長い老後を支えるには、資産形成だけでなく公的年金や医療・介護のリスクを知っておくことも欠かせません。
2.1 65歳以上の約4人に1人に認知機能のサインが現れている
認知症の現状についても押さえておきます。
65歳以上のシニア層3603万人を対象にした2022年度の推計では、次のような結果でした。
- 認知症: 約443万人(12.3%)
- 軽度認知障害(MCI): 約559万人(15.5%)
認知症とその前段階とされる軽度認知障害を合わせると約1002万人、およそ3人に1人という規模です。
こうした背景から関心が高まっているのが終活です。認知症による資産の凍結リスクも意識されるようになりました。
3. 【世帯の年金】終活とエンディングノート、60歳代・70歳代の準備状況
長寿化と認知症のリスクを見据え、注目されているのが終活です。NPO法人ら・し・さ(終活アドバイザー協会)の「第2回終活意識全国調査報告書【確定版】(2025年7月)」によると、終活という言葉の認知度は96.9%でした。
3.1 エンディングノートは認知度が高くても所有率は低い
同じ調査から、エンディングノートの認知と実行の状況を見ていきます。
- 認知度:60歳代以上で9割を超える。
- 所有率:70歳代以上が24.2%と最も高いが、50歳代以下は1桁台。
- 実行率(持っている人のうち):20歳代が9割以上書いているのに対し、70歳代以上は約5割にとどまる。
年齢が上がるにつれて書くべき項目が増えることや、「まだ早い」という先送りが重なり、所有と実行が進みにくくなっています。
【調査概要】NPO法人ら・し・さ(終活アドバイザー協会)第2回終活意識全国調査報告書【確定版】(2025年7月)
- 調査目的 :高齢社会における終活意識の実態を明らかにし、個人が豊かで安心した人生後半期を送るための支援策や啓発活動に役立てる
- 調査対象 :20~89歳の男女
- 調査地域 :全国
- 調査方法 :インターネットリサーチ
- 調査時期 :2024年12月4日(水)~12月6日(金)
- 回答者数 :2052名
- 割付方法 :人口構成比割付(令和2年国勢調査の性年代別人口比率に基づく)
- 調査委託先 :株式会社マクロミル
石津 大希
石津 大希

