3. 株式分割後も乱高下続く株価

古河電工は2026年7月1日付で1株を10株にする株式分割を実施し、投資単位当たりの金額を引き下げています。分割後も値動きは荒く、8月17日+5.94%、18日+1.63%と続伸後、19日は▲13.69%の3,770円まで急反落、21日も▲1.19%安の3,818円で取引を終えました。

3.1 バリュエーション評価

8月21日終値(3,818円)ベースで、PER(会社予想、EPS149.25円)は25.58倍、PBR(実績、BPS621.15円)は6.15倍、配当利回り(会社予想)は0.58%、時価総額は2兆6,980億6,300万円です。

年初来では1月9日の965円から5月27日の6,241円まで上昇する場面もあり、なお値動きの荒い状態が続いています。配当予想は通期で1株22円。

古河電工の年間チャート1/1

古河電工の年間チャート

出所:各データより筆者作成

4. 記者コメント

AI・半導体関連株の銘柄選別が進むなか、データセンタ向け光関連製品を手がける古河電工もその影響を受けやすい銘柄の一つといえます。

もっとも決算そのものは、光ソリューション・情報コンポーネントの伸びに加え、別要因で増益となったエネルギーインフラも重なり、地合いとは対照的に好調です。

株式分割による投資単位の引き下げが値動きの荒さを和らげているわけではない点には注意が必要です。約1,000億円規模の光ファイバー増産投資が2028年度下期から順次稼働する計画であり、中長期の成長ドライバーとして進捗を追う視点が有効と考えられます。

【免責事項】

  • 本記事は一般的な情報提供のみを目的としており、特定の株式の購入や売却について助言や推奨するものではありません。本記事上の情報に起因、また関連して生じた損害や損失に関しては一切の責任を負いません。投資判断は最新の決算資料や市場動向などをご自身でご確認の上、自己責任で行ってください。
  • 株主優待の内容や条件などは変更される可能性があるため、必ず公式サイトでご確認ください。

参考資料

高原 祥子