「株価の上昇」や投資で資産を増やした人の話題をニュースで目にする機会が増える一方、足元では相変わらずの物価高や夏の固定費増加が重なり、世間の「資産格差」を実感しやすい8月。資産運用への関心の高まりから、「富裕層」や「超富裕層」と呼ばれる人々が増加しているといわれます。
実際に、純金融資産が1億円を超える世帯は増えていますが、日本全体から見ればまだ一部の人々に限られています。
また、貯蓄額の平均は年代や家族構成によって大きく異なり、平均値だけを見ていては実態を正確に把握することは難しいでしょう。
この記事では、日本における富裕層・超富裕層の現状をデータで確認するとともに、年代別の平均貯蓄額を詳しく解説します。
なお、富裕層の世帯数や年代別の貯蓄額に関する詳しい解説は下記の記事より一部を引用・参照しています。本文中の引用部分は引用ブロックで示しています。
1. この記事の3つのポイント
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純金融資産1億円以上の「富裕層」と「超富裕層」は合計で約165万世帯にのぼり、これは全世帯の約2.96%に相当し、2005年以降で最も多い水準です -
単身世帯の平均貯蓄額は年代が上がるにつれて増加し、20歳代の255万円から70歳代では1489万円に達します -
貯蓄額の平均値と中央値には大きな乖離があり、実際の貯蓄状況は世帯の構成や年代によって大きく異なります
2. 日本の「富裕層」「超富裕層」の割合は?最新データで見る世帯数
株式会社野村総合研究所が公表した「日本の富裕層・超富裕層は合計約165万世帯」という調査結果によれば、2023年における富裕層および超富裕層の世帯数は、2005年以降で最多を記録しました。
この調査では、純金融資産の保有額に応じて以下のように階層が定義されています。
- 富裕層:1億円以上5億円未満
- 超富裕層:5億円以上
それでは、これらの富裕層・超富裕層は、日本全体の世帯の中でどのくらいの割合を占めているのでしょうか。
2.1 資産階層別の世帯数と全体に占める割合
- 富裕層:153万5000世帯
- 超富裕層:11万8000世帯
全世帯数に対するそれぞれの割合は、以下のようになっています。
- 富裕層:約2.75%
- 超富裕層:約0.21%
参考として、前回(2021年)の調査結果は以下の通りです。
- 富裕層:139万5000世帯
- 超富裕層:9万世帯
割合で見ると少数派ではあるものの、富裕層・超富裕層の世帯数は増加していることがわかります。
3. 【年代別】貯蓄額の平均と中央値はいくら?20歳代から70歳代まで比較
ここでは、金融経済教育推進機構の「家計の金融行動に関する世論調査 2025年」を基に、年代ごとの貯蓄状況を詳しく見ていきましょう。
3.1 単身世帯の平均貯蓄額を年代別にチェック(20歳代~70歳代)
はじめに、単身世帯のデータから見ていきます。
- 20歳代:平均値255万円・中央値37万円
- 30歳代:平均値501万円・中央値100万円
- 40歳代:平均値859万円・中央値100万円
- 50歳代:平均値999万円・中央値120万円
- 60歳代:平均値1364万円・中央値300万円
- 70歳代:平均値1489万円・中央値500万円
全体的に見ると、年齢が上がるにつれて貯蓄額も増加する傾向にあります。
特に60歳代では中央値が大きく伸びており、退職金の受給などがその背景にあると推測されます。
3.2 二人以上世帯の平均貯蓄額を年代別にチェック(20歳代~70歳代)
次に、二人以上世帯の平均貯蓄額を見ていきましょう。
- 20歳代:平均値525万円・中央値125万円
- 30歳代:平均値1096万円・中央値311万円
- 40歳代:平均値1486万円・中央値500万円
- 50歳代:平均値1908万円・中央値700万円
- 60歳代:平均値2683万円・中央値1400万円
- 70歳代:平均値2416万円・中央値1178万円
二人以上世帯の貯蓄額は、平均値と中央値のいずれも単身世帯より高い水準です。
また、このデータには子どもがいる世帯も含まれており、将来に備えて貯蓄を重視する傾向がうかがえます。
4. 富裕層は増えているが、大切なのは「自分に合った資産形成」
この記事では、日本国内の「富裕層・超富裕層の割合」や、年代ごとの「平均貯蓄額と中央値」について詳しく解説しました。
純金融資産を1億円以上持つ富裕層や超富裕層は増えていますが、日本全体で見ればまだごく一部であることがわかります。
その一方で、一般世帯の貯蓄額は年代や家族構成によって大きな差があり、平均値と中央値の乖離も目立ちました。
客観的なデータを参考に自身の家計状況を把握し、無理のないペースで資産形成に取り組むことが重要です。






