4. 花王(4452)の株価はどう動いた?

花王(4452)の8月6日の株価は以下の通りです。

  • 終値:3,597円(前日比+409円、+12.83%)
  • 年初来高値:3,597円(8月6日に更新)
  • 出来高:12,455,700株(前日5日は2,981,000株)
  • PER(会社予想):24.10倍
  • PBR(実績):2.91倍
  • 配当利回り(会社予想):2.17%

花王株は、前日8月5日の取引終了後に発表された好調な中間決算と株主優待新設を好感した買いが優勢となりました。8月6日は始値3,513円からいったん3,489円まで売られる場面もありましたが、その後は買いが優勢となり大引けにかけて上げ幅を拡大。高値=終値の3,597円で取引を終え、年初来高値を更新しています。出来高は12,455,700株と、前日の2,981,000株から4倍以上に膨らみました。

4.1 花王の年間チャートもチェック

花王の年間チャート1/1

花王の年間チャート

出所:各資料より筆者作成

同社は2026年7月1日付で1株につき2株の株式分割を実施しており、チャートは遡及して修正しています。

株式分割というと、実施後に軟調な動きとなるケースも少なくありませんが、花王株は堅調に推移していることが読み取れます。

5. 通期業績予想を上方修正

花王は同日、2026年12月期(2026年1月〜12月)の通期業績予想も上方修正しました。2026年5月12日発表の従来予想に対し、売上高は1兆7,500億円から1兆8,000億円(+2.9%)、営業利益は1,820億円から1,900億円(+4.4%)、最終利益は1,300億円から1,350億円(+3.8%)へ、それぞれ引き上げられました。売上高と各利益のいずれも上方修正されており、中間期の好調が通期計画にも反映された形です。

6. 記者コメント

花王の中間決算は、営業利益が前年同期比38.5%増の958億円と大幅な伸びを見せました。この中には第1四半期の土地売却益115億円も含まれますが、これを除いた843億円も2019年以来、上期として最高水準にあり、本業の稼ぐ力自体が着実に高まっていることがうかがえます。

なかでも化粧品事業は、前年同期がほぼ収支トントンだった状態から一気に58億円まで回復しており、「キュレル」(+27%)「ケイト」(+14%)という主力ブランドの伸びがけん引役となりました。キュレルやケイトといえば、よくSNSでオススメされていたり、口コミサイトで高評価をもらっていたりするブランドの代表格ですね。

あわせて発表された株主優待制度の新設は、個人株主の裾野拡大を狙ったものとして注目されます。花王は同時に通期の連結業績予想も上方修正しており、中間期の好調が通期計画にも反映された格好です。

ただ、優待新設は魅力的ですが、確実に同社製品をもらうには「400株以上」が必要であり、2026年8月6日終値ベースでは143万8,000円の資金が必要なことになります。足元の株価は好材料を織り込んで年初来高値を更新する水準まで上昇しており、高値圏で推移するなかで一度に大量に購入するのはリスクが高いと言えるでしょう。どうしても優待取得を目指すなら、まずは最低売買単位の100株から、打診買いしてみるのがセオリーです。

【免責事項】

  • 本記事は一般的な情報提供のみを目的としており、特定の株式の購入や売却について助言や推奨するものではありません。本記事上の情報に起因、また関連して生じた損害や損失に関しては一切の責任を負いません。投資判断は最新の決算資料や市場動向などをご自身でご確認の上、自己責任で行ってください。
  • 株主優待の内容や条件などは変更される可能性があるため、必ず公式サイトでご確認ください

参考資料


高原 祥子