令和8年7月31日、財務省は8月募集分の新窓販国債2年の発行条件を発表しました。

  • 令和8年8月募集分の新窓販国債2年の利率:1.5% 

新窓販国債の正式名称は「新型窓口販売国債」です。

個人だけでなく法人も購入できる、国が発行する利付国債(2・5・10年)で毎月発行されます。

7月31日に発表されたのは2年物のみです。

発行条件を詳しく見ていきましょう。

あわせて5年・10年、そして国債の発行スケジュールも確認していきます。

中本 智恵
銀行の窓口でも、国債についてのご相談を受ける機会は多くありました。金利のある時代になり、国債のような値動きが比較的落ち着いた商品にも、改めて注目が集まっています。ご自身の資産配分と照らし合わせながら確認していただければと思います。

1. 【新窓販国債2年】この記事の3つのポイント

  •  令和8年8月募集分の新窓販国債2年の利率は1.5%
  •  購入後は市場金利の変動により、売却損益が生じる可能性がある
  •  新窓販国債5年・10年、個人向け国債の発行スケジュールもあわせて確認

2. 令和8年8月募集分「新窓販国債2年」の発行条件

発行条件は次のとおりです。

【8月募集分新窓販国債2年の発行条件】2/3

【8月募集分新窓販国債2年の発行条件】

出所:財務省「新型窓口販売方式による2年利付国債(第487回)の発行条件等」

  • 募集期間:令和8年8月4日~令和8年8月27日
  • 表面利率:年1.5%
  • 申込み単位:額面金額で最低5万円から5万円単位
  • 発行日:令和8年9月8日
  • 利払日:毎年2月1日及び8月1日(年2回)
  • 償還期限:令和10年8月1日

新窓販国債は市場でいつでも売却が可能です。

ただし、購入後に市場の金利により売却損が出る可能性がありますのでご注意ください。

  • 購入後市場の金利が上昇=時価が下落:売却損が出る可能性
  • 購入後市場の金利が下降=時価が上昇:売却益が出る可能性

2.1 参考:「新窓販国債2年」直近の利率

新窓販国債2年固定 直近の表面利率3/3

新窓販国債2年固定 直近の表面利率

出所:財務省「新窓販国債2年の発行条件」をもとにLIMO編集部作成

中本 智恵
次のページでは、5年・10年といった他の年限の国債や、個人向け国債の発行スケジュールもあわせて確認していきます。

3. 令和8年8月募集分「新窓販国債5年・10年」と「個人向け国債」発行スケジュール

これ以降、新窓販国債5年・10年、そして個人向け国債の募集がスタートします。

それぞれの発行スケジュールは次のとおりです。

3.1 新窓販国債

  • 5年:発行日令和8年9月10日(募集期間令和8年8月21日~令和8年8月31日)
  • 10年:発行日令和8年9月8日(募集期間令和8年8月7日~令和8年8月27日)

3.2 個人向け国債

  • 変動10年・固定5年・固定3年:発行日令和8年9月15日(募集期間令和8年8月6日~31日)

国債は値動きが比較的落ち着いた商品ですが、非課税で運用益を狙いたい場合は、新NISAとあわせて検討するのも一つの方法です。
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【免責事項】

  • 新窓販国債はリスクを伴います。特に償還期限前に売却する場合には、売却損が出ることもあります。
  • 本記事は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。

4. 元銀行員の視点:金利のある時代、国債とどう向き合うか

銀行の窓口でも、国債についてのご相談を数多く受けてきました。長らく低金利が続いていた反動もあり、金利が上昇している局面では、これまで以上に国債が「まとまった資金の置き場所」として意識されやすくなっています。特に、退職金や相続でまとまった資金を受け取った方からは、「元本割れのリスクを抑えながら、少しでも増やせる方法はないか」というご相談を数多くいただいてきました。

ただし、新窓販国債は満期まで保有すれば額面どおりに償還されますが、市場で途中売却する場合は話が別です。購入時より市場金利が上昇していると、時価は下落し、売却損が出る可能性があります。逆に金利が下がれば売却益が出ることもありますが、いずれにしても「いつ資金が必要になるか」を先に考えておくことが大切です。満期まで動かさない前提の資金なのか、数年以内に使う可能性がある資金なのかによって、選ぶべき年限も変わってきます。2年・5年・10年と選択肢がある中で、ご自身の資金計画に合わせて年限を選ぶという視点を持っておくとよいでしょう。

また、国債は元本の安全性が高い一方で、大きく増やすことには向いていません。国債だけに資産を集中させるのではなく、非課税制度を使って値上がり益や配当を狙える新NISAなど、性格の異なる商品を組み合わせておくことも大切です。銀行預金・国債・投資信託といった複数の置き場所に資金を分けておくことで、金利や相場の変動に振り回されにくい家計をつくることができます。

国債は、銀行や証券会社の窓口だけでなく、ネット証券でも購入できるようになっています。購入先によって手続きの手間や情報の得やすさが変わってくるので、複数の窓口を比較してみるのもよいでしょう。分からない点があれば、遠慮せず窓口で質問しながら、ご自身の資産配分と照らし合わせて、無理のない形で検討していただければと思います。

5. まとめ

今回は、令和8年8月募集分の新窓販国債2年の発行条件と、5年・10年、個人向け国債の発行スケジュールについて解説しました。

新窓販国債2年の利率は1.5%で、市場での売却時には金利変動により損益が生じる可能性があります。

国債は値動きが比較的落ち着いた商品ですが、他の年限や商品との比較、非課税制度の活用もあわせて検討しながら、ご自身に合った選択をしていただければと思います。

参考資料

中本 智恵