定年間近の会社員に多い「投資はリスクが怖い」という悩みに、FPが伝えたこと
定年退職が近づくにつれ、老後の収入減に対する不安を抱える方は少なくありません。これまで仕事一筋でこられたものの、いざリタイア後の生活を想像すると、年金だけで暮らしていけるのかと戸惑うという声をよくいただきます。
50歳代後半に多いお悩み相談は「まとまった資金の管理・運用方法が分からない」「投資はリスクが怖くて手が出せない」

定年を控え、お子様の独立などのライフイベントも重なるタイミングで、まとまった資金の管理・運用に悩む50歳代後半の方は少なくありません。銀行に預けておくだけではお金が増えない現実を前に、老後の生活を考えると何か始めないといけないと感じつつも、投資未経験からくる不安との間で迷う方が多いようです。
【FPからのアドバイス】少額から柔軟に、分散しながら育てる発想
投資に対して不安を感じる方は少なくありません。これまでご相談をお受けしてきた中でも、「まとまった資金がないと始められない」「損をしたら怖い」といった声をよく耳にしました。
しかし、現在は新NISAなどを活用して少額から積み立てを始めることもできます。最初から大きな金額を投資する必要はなく、無理のない範囲で続けることが、長期的な資産形成では大切です。
また、資産運用では一つの商品に集中するのではなく、国内外の株式や債券など値動きの異なる資産に分散することで、価格変動のリスクを抑えやすくなります。運用期間が限られるシニア世代ほど、「大きく増やす」ことよりも「大きく減らさない」視点を持つことが重要です。
さらに、老後の生活設計では、資産運用だけに頼るのではなく、公的年金や預貯金も含めた資産全体のバランスを考えることが欠かせません。日々の生活費としてすぐ使えるお金を確保しながら、余裕資金を長期で運用するという考え方が、安心して資産形成を続けるポイントになるでしょう。
【監修者コメント】58歳から70歳まで、12年間NISAで月5万円運用したらどうなる?
たとえば58歳から70歳までの12年間、毎月5万円を年4%で運用できたと仮定すると、元本720万円に対して資産評価額は約918万円になる計算です。
通常の課税口座であれば運用益(約198万円)に20.315%の税金がかかりますが、新NISAを活用すればこの非課税メリットをそのまま受け取れます。
まとまった資金の使い道に迷ったときは、全額を一つの方法に決めつけず、複数の選択肢を組み合わせながら、無理のない範囲で運用を始めてみることをおすすめします。


