5. 【プラスアルファの選択肢】繰り下げ受給で年金額を増やす

資産形成に加えて、年金の受給開始を65歳より遅らせる「繰り下げ受給」を活用するのも有効な手段です。

1カ月繰り下げるごとに年金額が0.7%増額されます。たとえば70歳まで5年間(60カ月)繰り下げると、42%の増額に。75歳まで繰り下げると最大84%増となります。

長く健康に働ける見通しがある方や、他の収入源がある方にとっては、確実な年金の増額手段となるでしょう。ただし、繰り下げ中に亡くなった場合は増額の恩恵が受けられないため、ご自身の健康状態や家族の状況なども踏まえて慎重に検討してください。

6. まとめ

令和8年度の国民年金満額は月7万608円。この金額だけで老後の生活費すべてをカバーするのは容易ではないでしょう。だからこそ、現役時代からの備えが大切です。

今回紹介した3つのポイントを改めて整理します。

  • 付加保険料(月400円)で年金収入を底上げする
  • iDeCoや個人年金保険で「自分年金」を積み立てる
  • 預貯金と運用資産を使い分けて補填できる資産を育てる

「自分はいくら不足するのか」を知ることが、準備の第一歩です。まずはねんきん定期便やねんきんシミュレーターで将来の年金見込額を確認するところから始めてみましょう。

【免責事項】

  • 本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品・サービスへの加入を推奨するものではありません。

参考資料

和田 直子