3. 40歳代から老後資金を挽回する「3つの方法」
ねんきん定期便を見た女性の後悔を紹介しました。同じように感じる方は少なくないのではないでしょうか。
では、同様の後悔を感じる方は、どのように挽回していけばいいのか見ていきましょう。
3.1 ライフイベントのたびに「公的制度」を自ら調べる
今後も親の介護、夫の転勤、子どもの環境変化など、離職が選択肢に入る壁が来る可能性はあります。
「なんとなく辞める(扶養に入る)」前に、休業補償や自治体の補助など、仕事を辞めずに済む制度がないか徹底的に調べることが大切です。「知ることは最大の防御である」という認識が重要です。
実際にこの女性も、「今までの人生の選択を後悔することはない」と話すとおり、必要な人生の岐路だったと思われます。
繰り返しますが、「あらゆる選択肢を知った上での選択だったかどうか」が、その後の納得感を変えると考えられます。
また、ねんきん定期便をこまめに確認することも大切です。インタビューで女性が回答していたとおり、50歳未満の定期便に記載されている金額は「今までの実績分を加味した金額なので、これから働いて納める分は含まれない」ことに注意が必要です。
転職や年収の変化で見込額は変わるものなので、その都度確認してみましょう。ねんきんネットでシミュレーションしてみるのもひとつです。
3.2 年金そのものを増やす
失った期間を取り戻すことはできませんが、これからの行動を変えることはできます。
厚生年金を増やすのであれば、長く働いて「加入期間を延ばす」というのが有効です。報酬比例制のため、「年収を上げる」ことも重要な視点です。
また「繰下げ受給を検討する」という方法もあります。繰下げ受給とは、本来であれば65歳から受け取る老齢年金を、66歳以降(最大75歳)に受け取ることによって、年金を増やす方法です。
年金を受け取るまでの間の収入源を確保することや、税金や社会保険料の負担が増えることなどに留意が必要ですが、こちらも「知っておいて損はない」制度と言えます。
3.3 年金以外の選択肢を「デメリット」まで調べて自分で決める
老後の柱は年金だけではありません。コツコツと老後資金を貯金する以外にも、例えば個人年金保険で備える方も多いです。近年ではNISAやiDeCoなどを選択する方も増えました。
早くに検討するほど、選択肢は多くなります。
ただし、誰かの受け売りではなく、それぞれの「リスクやデメリット」までしっかり調べた上で、「自分自身の責任と判断で」取捨択一することが、後悔しない老後への絶対条件となります。