5. 新興国株はハイリスク・ハイリターン。でも「伸びしろ」が大きい?
先進国と新興国では、そもそも国の信用度(カントリーリスク)が異なります。
通貨の変動リスク、政治・法制度の不安定さ、情報開示の水準など、先進国では当たり前に整っている環境が、新興国ではまだ発展途上のケースも珍しくありません。
そのためインド株への投資は、資産運用というよりも「投資」の側面が強く、新興国株式はハイリスク・ハイリターンに分類されます。
しかし今回の比較では、この15年・3年いずれもリターンは米国・日本を下回る結果となりました。
一方で「まだこれから」という視点に立つと、話は変わってきます。
米国や日本はすでに経済が成熟しており、今後も安定した成長が期待できる反面、爆発的な拡大余地は限られています。インドは現時点では「成長の途中」であり、今後どう化けるかが注目されているのです。
6. インドに期待感がある3つの理由
ここからは、今後のインド株への期待感を支える背景を確認していきましょう。
6.1 消費
インドは中国を抜いて世界一の人口(約14億人)を誇りますが、注目すべきはその「中身」です。これから結婚し、家を買い、子供を育てていく生産年齢人口が2040年代後半まで増え続けると見込まれており、「人口ボーナス期」の真っ只中にあります。
消費する人が増え続けるということは、経済の規模が自然と大きくなることを意味します。
この内需の拡大が、インド経済の中長期的な成長エンジンとして期待されています。
6.2 製造業
これまでインドといえば「ITサービス大国」のイメージが強いものでしたが、近年は製造業での存在感が急速に高まっています。
世界の大企業が中国一国への依存リスクを意識するなかで、次の工場候補地としてインドへの注目が集まっているのです。
6.3 インフラ整備
「道路がガタガタ、頻繁に停電する、港の荷役が遅い」かつてのインドの物流・インフラに対して、こうしたイメージをもっていたかもしれません。
しかし近年は国を挙げたインフラ投資が加速しており、こうした課題は徐々に解消されつつあります。インフラの底上げは、暮らしや経済などの質も高めると期待できます。
