神奈川県は2026年6月19日に、総額180億円相当を還元する新たなキャッシュレスキャンペーン「かなトク!」を開始します。
1人あたりのポイント付与上限は1万5000円相当で、決済サービスや他の自治体が実施しているキャンペーンと比較しても、群を抜いてお得といえる内容になっています。
一方、最大限に得をするためには、気をつけたい本キャンペーンならではの特殊ルールもあります。ポイ活のプロが準備しておくべきことや注意点を4つのポイントで解説します。
1/6
出所:神奈川県
1. 還元総額180億円!ずば抜けてお得な「かなトク!」
「かなトク!」は、止まらない物価高騰に直面している消費者の負担軽減、そして原材料費や光熱費の高騰に苦しむ県内事業者の経済活動支援という目的で実施されます。
現金給付ではなく、キャッシュレス決済による消費という形を取ることで、県内事業者にお金が回り、地域経済を活性化させるという狙いがあります。
最大の特徴は、還元総額180億円という巨額の予算が組まれていることです。
2/6
出所:神奈川県
ポイント還元率は最大20%(中小企業・小規模企業で20%、大手企業で10%)となっており、長期的に多くの人が恩恵を受けることができる仕組みになっています。
2. 「かなトク!」の特徴は?付与上限の仕組みに注意
かなトク!の詳細は以下の通りです。
- キャンペーン名称:かながわトクトクキャンペーン!『かなトク!』
- 還元総額:180億円
- キャンペーン期間:令和8年6月19日(金曜日)午前0時から予算上限に達するまで
- ポイント還元率:最大20%(中小企業・小規模企業で20%、大手企業で10%)
- 1人あたりのポイント付与上限:1万5000円(6決済サービスの合計。対象のキャッシュレス決済サービスあたりの上限は2500円相当)
- 1回の支払いにおける付与上限:1500円相当
- 対象店舗:県内に所在し、キャンペーンポスター、ステッカーなどの掲示がある対象キャッシュレス決済を導入している店舗(コンビニは原則対象外)
- 対象のキャッシュレス決済サービス:AEON Pay、au PAY、d払い、PayPay、メルペイ、楽天ペイ
1人あたりのポイント付与上限は最大1万5000円と大きいのですが、気をつけたいのが「対象の6決済サービスでそれぞれ上限が設けられている」という特殊ルールです。
3/6
出所:神奈川県
最大限に還元を受けるには、6決済サービスをすべて駆使する必要があり、特定のキャッシュレス決済サービスのみを利用している人にとっては、少しハードルが高くなっています。
ちなみに、同県のキャッシュレスキャンペーンといえば、過去3回に渡り実施した「かながわPay」をイメージする方も多いかと思いますが、同キャンペーンで必須だった「専用アプリ」は不要です。
4/6
出所:神奈川県
6決済サービスそれぞれを使い分けるのは面倒ではありますが、各決済サービスのアプリだけで完結するのは、改良といえるかもしれません。
3. 最大限に得するためにやっておきたい4つのポイント
ここからは、かなトク!で最大限に得する(=キャンペーン終了までに最大上限の1万5000円還元を受ける)ためにやっておきたい4つのポイントを紹介します。
3.1 対象の決済サービスをすべて使えるようにする
今回のキャンペーンではポイント付与上限は決済サービスごとに設定されています。もし最大上限の還元を狙うなら、すべての決済サービスを利用する必要があります。
具体的には、キャンペーン開始前にAEON Pay、au PAY、d払い、PayPay、メルペイ、楽天ペイを使える状態にしておき、それぞれの決済サービスで2500円分の還元になるよう計算して使い分けるようにしましょう。
すべての決済サービスを利用するまではいかずとも、メインで利用している1~2の決済サービスを使うだけでも十分に恩恵はあるので、自分のスタイルに合わせて、活用するとよいでしょう。
3.2 対象店舗をチェックして利用計画を立てる
計画的に利用するためには、対象店舗を事前にチェックしておくことも重要です。
公式サイトによると、対象店舗は「キャンペーン期間中にポスター・チラシ・ステッカー等を掲示している店舗」で、約10万店舗とのこと。
5/6
出所:神奈川県
記事執筆時点では確認できていませんが、各決済サービスのアプリ・Webサイトで詳細が公開される予定なので、そちらもチェックしてみてください。
注意したいのは、対象店舗によって対応している決済サービスの数に差があることです。6つの決済サービスそれぞれで還元を受けたいなら、PayPayなどの普及しているサービスは後回しにした方が良いかもしれません。
3.3 対象店舗でも「対象外商品」はあり
今回のキャンペーンでは、対象店舗であってもキャンペーンの対象外になる商品があります。
具体的には以下のような商品が、対象外に指定されています。
- 公共施設の入場料等、公共料金及び納税に関する支払い
- たばこの購入
- 有価証券、郵便切手類、印紙、証紙及び物品切手、交通乗車券、チケット販売受託事業者等(コンビニエンスストア含む)が販売する興行チケット、その他金券類等の換金性の高いものの購入
- 当せん金付証票(宝くじ)等の購入
- インターネット販売等の実店舗外での決済
- 自動販売機における購入
- システム上、原資の管理が困難となる取引・移動販売(タクシー、キッチンカーなど)における決済
- 社会保険医療の給付等を行う保険医療機関及び保険薬局
- 無人店舗(オフィスコンビニ、コインパーキング、コインランドリー等)での決済
- その他本事業の目的・趣旨から適切でないと県が判断するもの
6/6
出所:神奈川県
3.4 予算終了までに還元上限まで使い切る
かなトク!は終了期間を明示しておらず、「予算がなくなり次第、終了」となっています。
過去の「かながわPay」では、第1弾(当初予算70億円)が約5ヵ月半、第2弾(予算100億円)が約3ヵ月半、第3弾(予算100億円)が約40日でキャンペーンを終了しています。
現在はキャッシュレス決済が当時より普及しているので利用者の数は増えると考えられますが、予算上限が増え、1人あたりの付与上限が減っていることを考慮すると、1ヵ月は持ちこたえられるのではないでしょうか。
ただ、これはあくまで筆者の推測なので、できるだけ早く還元上限まで買い物を済ませてしまうのが安心です。
神キャンペーンと好評だった「かながわPay」と比較すると、1人あたりのお得さはやや下がりますが、それでも最大1万5000円還元というのは破格といえます。うまく活用して、家計を節約しましょう。
参考資料
大蔵 大輔