4. 75歳以上の平均貯蓄額「2392万円」と世帯ごとのばらつき
年金だけでは生活費が不足する場合、現役時代に準備してきた「貯蓄」が重要になります。75歳以上の夫婦世帯の資産状況を見ていきましょう。
総務省統計局の「家計調査(貯蓄・負債編)2025年」によると、世帯主が75歳以上の無職世帯(二人以上世帯)における平均貯蓄額は「2392万円」となっています。
4.1 70歳代の貯蓄分布から見える「資産のばらつき」
この「2392万円」という平均額を見ると、比較的ゆとりがあるように感じられるかもしれません。
しかし、貯蓄のデータにおいては一部の多額の資産を保有する世帯が全体の平均値を押し上げる傾向があります。
J-FLEC(金融経済教育推進機構)の「家計の金融行動に関する世論調査(2025年)」から、「70歳代・二人以上世帯」のデータを見ると、以下のようになっています。
- 平均:2416万円
- 中央値:1178万円
- 金融資産非保有(貯蓄ゼロ):10.9%
- 3000万円以上:25.2%
平均貯蓄額と、データを小さい順に並べた中央値とでは大きな開きがあります。
また、貯蓄ゼロの世帯が約1割存在する一方で、3000万円以上の世帯が約4分の1を占めるなど、同じ世代であっても世帯ごとの格差が大きい点に注意が必要です。

