3. 昭和モデルは古い?多様な「ライフコース別」の年金目安5パターン
先ほどの厚生年金の「月額約23万7000円」という数字は、いわゆる「昭和型の専業主婦モデル世帯(※)」を想定したものです。
共働きや単身世帯が増え、働き方が多様化した現代において、この金額をそのままご自身の目安とするのは適切ではないかもしれません。
そこで、厚生労働省が公表した「多様なライフコースに応じた年金額(概算)」から、現役時代の年金加入履歴別に5つのモデル年金を見ていきます。
(※)平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45.5万円)で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準(引用:日本年金機構「令和8年分からの年金額等について」)
3.1 【パターン1】会社員経験が長い男性(厚生年金が中心)
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想定:平均年収約610万円(月額換算50.9万円)で約40年間就業
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年金月額の目安:17万6793円(基礎年金約7万円+厚生年金約10.7万円)
3.2 【パターン2】自営業・フリーランスの男性(国民年金が中心)
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想定:厚生年金への加入期間が約7年と短く、大部分が国民年金
- 年金月額の目安:6万3513円
3.3 【パターン3】キャリアを重ねた女性(厚生年金が中心)
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想定:平均年収約427万円(月額換算35.6万円)で33年間就業
- 年金月額の目安:13万4640円
3.4 【パターン4】自営業として働いた女性(国民年金が中心)
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想定:厚生年金への加入期間が約6年と短い
- 年金月額の目安:6万1771円
3.5 【パターン5】専業主婦の期間が長い女性(第3号被保険者が中心)
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想定:扶養内でパートタイマーとして働いた期間が長い
- 年金月額の目安:7万8249円
同じような就労期間の長さでも、厚生年金の加入状況によって将来の受給額に大きな差がつきます。
「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」を活用し、ご自身の働き方に基づく正確な見込額を把握しておくことが大切です。
著者
二種外務員資格(証券外務員二種)記者/編集者/校閲者/
【保有資格】
ニ種外務員資格(証券外務員二種)・相続診断士・認知症介助士・終活ガイド資格1級保有。
【経歴】
二種外務員資格や相続診断士などの資格を保有し、「お金とくらし」にまつわる情報を専門的かつ丁寧に発信する金融メディア編集者・ライター。
早稲田大学第一文学部史学科卒。人文・社会系一般書籍、中学・高校社会科教材、就職試験問題の制作関連業務で15年以上の経験を持つ。また、大手人材派遣会社における採用管理業務などの実務経験もある。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』において、金融系メディアの編集者兼執筆者として、コンテンツ制作や編集を担当。
総務省「家計調査」・厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業の概況」・J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査」などの一次資料に基づくデータ記事の執筆に強み。
専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』でも記事執筆をおこなう。紙媒体での経験に加え、家族の介護を通じて得た知見を生かしながら、「お金とくらし」にまつわる情報を丁寧に発信している。(2026年7月9日更新)
監修者
LIMO編集部貯蓄解説班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、大手証券会社やメガバンク等の金融機関にて勤務経験のある編集者が中心となり、金融庁や総務省など官公庁の公開情報等をもとにお金の課題に寄り添う専門チームです。
主なメンバーは野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか、地方自治体職員出身の太田彩子、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、日本生命保険相互会社出身の村岸理美など。
編集者の多くは、金融機関にて個人リテール業務を経験。若年層からシニア層、富裕層に至るまで、幅広い顧客に対し、投資信託・保険を中心とした総合的なライフプランニングを実行してきた。なかには、リテール営業で社内トップの実績を持ち、行内で表彰された実力者も。人材育成や社内教育にも携わるなど、金融知識と実務経験の両面で信頼される編集者が在籍しています。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。(最新更新日:2026年6月17日)