3. 【積立シミュレーション】4000万円を目指すには毎月いくら必要か

ここまで見てきたように、貯蓄4000万円以上を保有する世帯は全体の15.2%を占めています。

しかし、「4000万円」という金額は簡単に到達できる水準ではありません。一方で、長い時間をかけて計画的に積み立てれば、現実的な目標として見えてくる側面もあります。

そこでここでは、4000万円を目指す場合、毎月どの程度の積み立てが必要になるのかを、預金のみの場合と資産運用を活用した場合の両方から考えてみましょう。

3.1 20年で4000万円を目指す場合

まず、運用を行わず預金だけで4000万円を準備すると仮定します。

20年間で4000万円を貯めるには、単純計算で毎月約16万7000円の積み立てが必要です。

一方、年利3%で運用しながら積み立てた場合は、毎月約12万円程度で到達できる計算になります。

20年という期間は決して短くありませんが、住宅取得や教育費など支出の大きい時期とも重なりやすく、多くの世帯にとっては比較的高いハードルと言えるでしょう。

3.2 30年で4000万円を目指す場合

積立期間を30年に延ばすと、必要額は大きく変わります。

預金のみで4000万円を準備する場合、必要な積立額は毎月約11万1000円です。

これに対し、年利3%で運用を続けられた場合は、毎月約7万円前後の積み立てで4000万円に到達する可能性があります。

働き始めた30代前後から老後に向けて積み立てるケースを考えると、現実的な目標として検討しやすい水準と言えるかもしれません。

3.3 40年で4000万円を目指す場合

さらに40年間という長期で考えると、「時間」を味方につける効果がより大きくなります。

預金のみの場合でも必要額は毎月約8万3000円まで下がります。

また、年利3%で運用できた場合は、毎月約4万5000円程度の積み立てで4000万円に到達する試算となります。

もちろん将来の運用成果は保証されませんが、積立期間が長くなるほど複利の効果が働きやすくなり、毎月の負担を抑えながら資産形成を進められる可能性があります。

3.4 「金額」よりも「期間」が資産形成のカギ

4000万円という目標額だけを見ると非常に大きく感じますが、実際には毎月の積立額だけでなく、「何年間続けられるか」が結果を大きく左右します。

たとえば20年で目指す場合と40年で目指す場合では、必要な積立額に大きな差が生まれます。

そのため、資産形成では「いつ始めるか」も重要なポイントです。無理に高額な積立を設定するよりも、自分の家計に合った金額を長期間継続するほうが、結果として大きな資産につながりやすいでしょう。

将来の目標額から逆算しながら、無理なく続けられる積立計画を立てることが大切です。