7. 【注意点】新NISAを始める前に知っておきたい落とし穴とリスク

新NISAを活用する際は、制度のメリットだけでなく、事前に理解しておきたい注意点にも目を向けることが大切です。

新NISAは、年間投資枠の拡充や非課税期間の恒久化によって、従来より利用しやすい制度へと変わりました。一方で、長期間にわたる運用を前提とするため、自分自身のリスク許容度を把握し、将来どのタイミングで資産を取り崩すのかも考えておく必要があります。

積立投資を続けていると、相場が大きく下落する局面に直面する可能性もあります。実際に株式市場は長期的には成長を続けてきましたが、その過程では何度も急落を経験してきました。

そのため、積立投資の仕組みや価格変動リスクを理解したうえで、「値下がりしたときにどう行動するか」をあらかじめ考えておくことが大切です。

また、商品選びも重要なポイントのひとつです。金融庁が公表している「つみたて投資枠対象商品届出一覧」(2026年4月15日最終更新)によると、対象商品は継続的に見直しや追加が行われており、現在は300本を超える商品が対象となっています。

選択肢が豊富だからこそ、「人気があるから」という理由だけで選ぶのではなく、長期間保有できるか、自分の投資方針や目的に合っているかを確認しながら選ぶことが重要です。

さらに、NISA口座には通常の課税口座と異なる税制上の特徴もあります。その一つが「損益通算」ができない点です。たとえば、他の口座で得た利益と、NISA口座内で発生した損失を相殺することはできません。

加えて、損失を翌年以降へ持ち越せる「繰越控除」も利用できないため、こうした制度上の特徴についても理解したうえで活用することが大切です。