8. まとめにかえて|将来の医療費に備えるために考えておきたいこと

子ども・子育て支援金「被保険者一人あたりの支援金額」令和8年度の試算6/6

子ども・子育て支援金制度、令和8年度の支援金額(試算)

出所:こども家庭庁「子ども・子育て支援金制度について」

後期高齢者医療制度における窓口負担割合は、所得水準や世帯構成によって決まりますが、制度を取り巻く環境は今後も変化していく可能性があります。

その一例が、「子ども・子育て支援金制度」です。少子化対策の財源を社会全体で支える仕組みとしてスタートしており、後期高齢者医療制度の被保険者についても、支援金分が保険料に反映されています。

一人あたりの負担額は大きくないものの、年間で見ると数千円規模になるため、家計への影響を感じる世帯もあるでしょう。

さらに注目されるのが、窓口負担割合そのものの見直しをめぐる議論です。2026年4月、財務省の財政制度等審議会では、負担能力に応じた公平な制度とする観点から、70歳以上の窓口負担割合を現役世代と同様に「原則3割」とするべきだとの提言が示されました。

将来的には、多くのシニア世代で医療費の自己負担が増える可能性も現実味を帯びつつあります。

少子高齢化が進むなか、医療保険料や関連する負担は今後も緩やかに増加していくことが予想されます。

制度の仕組みや将来的な見直しの動向を理解し、こうした負担増や物価上昇の影響も踏まえて家計を見通しておくことが、老後の生活基盤を安定させるうえで重要なポイントになるでしょう。

※支援金額は、お住まいの都道府県後期高齢者医療広域連合が定める条例に基づき、個人の所得等に応じて決まります。支援金額の月額についてはお住まいの市町村にお問い合わせください。なお、後期高齢者医療広域連合ごとに支援金に係る保険料率が異なります。また、令和8年4月分からの拠出となりますが、具体的な徴収開始時期はご加入の広域連合にお問い合わせください。

参考資料