6. データと通知書の「手取り額」を直視し、インフレに負けない自分だけの資産形成を始めよう
60代から80代までの年齢別受給データや、高齢になるにつれて住民税非課税世帯へと移行していく構造からは、「現役時代のような潤沢なキャッシュフローは望めない」という日本の年金制度のシビアな側面がはっきりと浮かび上がってきます。
記事内で確認した通り、今月届いた『年金振込通知書』の額面から、介護保険料や国民健康保険料などが天引きされるため、実際に使える「手取り額」は思ったより多くないかもしれません。
つまり、「平均これくらい貰えているから何とかなるだろう」という楽観的な見通しは、物価上昇が続くこれからの時代においては危険です。
来週の年金支給日をひとつの区切りとして、まずはご自身のリアルな手取り額と毎月の生活費のズレ(不足分)を正確に計算してみてください。
そして、その穴を埋めるために、今ある預貯金をただ取り崩すだけでなく、新NISAを利用して「お金に働いてもらう仕組み」を作ったり、健康なうちは無理のない範囲でパートや再雇用で「働く期間を延ばす」といった、自力でコントロールできる対策へ今日からシフトしていきましょう。
自分の現在地を正しく把握することこそが、セカンドライフの不安を打ち消す武器となります。
※当記事は再編集記事です。
参考資料
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 日本年金機構「厚生年金保険の保険料」
- 日本年金機構「令和8年4月分からの年金額等について」
- 厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 厚生労働省「年金制度改正法が成立しました」
- 厚生労働省「社会保険の加入対象の拡大について」
- 日本年金機構「在職老齢年金の計算方法」
- 厚生労働省「令和6年国民生活基礎調査」(第131表)
- LIMO「国民年金・厚生年金「2026年6月15日から増えます」60歳から89歳まで平均年金月額【年金一覧表】をみる!」
長井 祐人