2. 自宅を活かす前に知りたい「リースバック」の注意点
老後資金が心もとないとき、自宅を売ってお金に換える「リースバック」を勧められる場合があります。リースバックとは、自宅を業者へ売却し、その後は家賃を払って住み続ける仕組みのことです。
「老後資金に充てられて、そのまま住み続けられる」というセールストークがよく使われるものの、内容を確かめずに契約すると後悔しかねません。
国土交通省が2025年に公表した実態調査では、買い取り価格を相場の6〜7割程度と答えた事業者がおよそ半数にのぼりました。賃貸借契約のうち、「定期建物賃貸借」も約半数存在したというデータもあります。
定期借家とは、契約期間が満了すると原則として更新されず、住み続けるには再契約が必要になる賃貸契約を指します。
たとえば、本来であれば4000万円の価値がある家を2500万円程度で買い取られるうえに、数年後に退去を求められる可能性があります。つまり、住まいと資産の両方を失いかねません。
実際に、トラブルの増加を受け、国は解約条件や更新の可否を契約前に告知するよう求める指針を整える方針です。利用を検討するなら、買い取り価格と契約形態は必ず確認しましょう。