日差しが強くなり、少しずつ気温が上がり始める初夏。お庭が暖色系の花ばかりで、かえって暑苦しく感じてしまうとお悩みの方も多いのではないでしょうか。

そんな初夏から夏の庭には、「ブルーパープル系」の花を咲かせる低木を取り入れるのが効果的です。

寒色系は空間を広く涼しげに見せる視覚効果があり、草花よりも高さのある低木を選ぶことで、目線の高さに涼感を演出できます。

今回は、初夏から秋まで長く涼感をもたらすおすすめのブルーパープル系の低木を、参考価格とともに紹介します。

1. この記事で紹介する「涼しげブルーガーデンにおすすめの低木」

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2p2play/shutterstock.com

この記事で紹介する植物5種は以下の通りです。

  • デュランタ: 藤色や紫の小花を垂れ下がるように咲かせる常緑低木です。
  • プルンバゴ: 爽やかな水色の花を次々と咲かせる半つる性の花木です。
  • アジサイ: 青色の花が梅雨から初夏の庭を涼しげに彩る落葉低木です。
  • ヘリオトロープ: 濃い紫色の小花とバニラのような甘い香りが特徴の常緑小低木です。
  • ラベンダー: リラックス効果のある香りと紫色の花穂が人気の常緑小低木です。

2. 初夏の庭を涼しげに彩る!おすすめ低木5種の魅力と育て方のコツ

ここからは、お庭に清涼感をもたらすブルーパープル系の低木5種について、それぞれの魅力や育て方を解説します。

過酷な夏を乗り切り、美しさを長く楽しむためのお手入れのコツもご紹介しますので、ご自宅の環境に合ったお気に入りの植物を見つけてみてくださいね。

2.1 藤色の小花が風に揺れる夏の主役「デュランタ」(常緑低木)

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shufilm/shutterstock.com

夏から秋にかけて、藤色や紫色の小花を房状にしてしだれるように咲かせる常緑低木です。風に揺れる姿が涼しげで、夏のブルーガーデンの主役として愛される花。

暑さに強く、日当たりの良い場所を好みますが、真夏は水切れを起こしやすいため、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えてください。

成長が早いため、伸びすぎた枝は適宜切り戻して樹形を整えます。なお、秋に実る可愛いオレンジ色の果実や葉には毒性があるため、ペットの誤食には注意しましょう。

寒さにはやや弱いため、寒冷地では鉢植えにして冬は室内に取り込むと安心です。

※参考価格:500~1000円前後(5号ポット苗)

2.2 爽やかな水色の花が次々と咲き誇る「プルンバゴ」(半つる性低木)

ルリマツリ3/11

ルリマツリ

Francesca Leslie/shutterstock.com

「ルリマツリ」の和名でも親しまれる、初夏から秋にかけて爽やかな水色や白色の花を次々と咲かせる半つる性の花木です。夏の暑さに強く、日当たりと水はけの良い環境さえ整えれば、涼しげな花を長期間楽しめます。

枝がしなやかに伸びる性質があるため、フェンスやトレリスに誘引したり、鉢から枝垂れさせたりと多様な使い方が可能です。

なお、枝葉を切った際に出る樹液に触れると肌がかぶれることがあるため、お手入れの際は手袋を着用すると安心です。

寒さにはやや弱いため、寒冷地では冬場に株元をマルチングで防寒するか、鉢植えにして軒下などで管理してあげてくださいね。

※参考価格:400~800円前後(3号ポット苗)

2.3 梅雨から初夏の庭を涼しげに彩る「アジサイ」(落葉低木)

アジサイ4/11

アジサイ

Roxana_ro/istockphoto.com

梅雨の時期から初夏にかけて、手まりのような大きな花房をつける落葉低木です。土壌を酸性に傾けることで、清涼感のある美しい青色の花を咲かせます。

半日陰と湿り気のある土壌を好み、乾燥は苦手です。本格的な夏を迎える前の少し薄暗い庭に、大きな青い花がしっとりと浮かび上がり、落ち着いた空間を演出してくれます。

ただ、葉や花に毒性を含んでいるため、ペットや小さなお子様が誤って口にしないよう、植える場所や置き場所には配慮してあげましょう。

なお、アジサイは夏以降に来年の花芽を作るため、花が終わる7月頃までに早めに剪定を済ませておくのが、翌年も美しい花を楽しむためのコツです。

※参考価格:1000~2000円前後(5号ポット苗)

2.4 バニラのような甘い香りを放つ紫色のドーム「ヘリオトロープ」(常緑小低木)

ヘリオトロープ5/11

ヘリオトロープ

Anely Ruzhe/shutterstock.com

濃い紫色の小花がドーム状に咲き、バニラのような甘い香りを放つ常緑小低木(多年草)です。日中にたっぷりと蓄えられた香りが夕方の涼しい風に乗って漂うため、夕涼みのお庭の演出にもぴったりの植物です。

日当たりを好みますが、真夏の強すぎる光や乾燥には弱いため、水切れさせないように管理します。また、ペットが誤食すると体調を崩す恐れがあるため、犬や猫が届かない場所で管理してください。寒さには弱いため、冬は室内管理か一年草扱いとします。

※参考価格:400~700円前後(3号ポット苗)

2.5 爽やかな香りで癒やすハーブの女王「ラベンダー」(常緑小低木)

ラベンダー6/11

紫色の花を咲かせている、ラベンダー

Iva Vagnerova/shutterstock.com

「ハーブの女王」と呼ばれ、爽やかな香りと涼しげなたたずまいが人気の常緑小低木です。初夏に紫色の花を楽しんだ後も、夕暮れ時に風に乗って葉から漂う香りが、夏の庭に清涼感をもたらしてくれます。

イングリッシュ系は高温多湿に弱いため、寒冷地での栽培に適しています。暖地の場合は、比較的暑さに強いフレンチ系やラバンディン系を選ぶと夏越ししやすくなりますよ。

日本の過酷な夏を乗り切るには、花後に切り戻しを行い、水はけと風通しの良さを確保することが重要です。

※参考価格:300~600円前後(3号ポット苗)

3. 夏の涼感ガーデニングのポイント

ルリマツリ7/11

ルリマツリ

Iva Vagnerova/shutterstock.com

夏の庭を涼しく見せるためには、以下の3つの要素を意識してみましょう。

  • 色の使い方: 青や紫などの寒色系は「後退色」と呼ばれ、空間を広く涼しげに見せる視覚効果があります。同系色の濃淡でまとめることで、洗練されたブルーガーデンになります。
  • 高さの活用: 低木や半つる性植物を使って「目線の高さ」に花を配置すると、枝が風に揺れる様子が涼感を強調してくれます。
  • 葉色(カラーリーフ)の活用: シルバーリーフ(銀葉)のラベンダーや明るい斑入り葉を持つ植物を組み合わせることで、光を反射して庭全体に涼しげで軽やかな印象をもたらすことができます。

4. まとめにかえて|初夏から涼しく見える庭づくりのコツ

今回は、初夏から秋までお庭を涼しく見せてくれる「ブルーパープル系」の低木を紹介しました。

汗ばむ季節は、人間にとっても日中のガーデニングが少しずつ厳しくなる季節です。だからこそ、青や紫の寒色系の花を取り入れて視覚的な涼感を演出することが、快適な庭づくりの鍵となります。

また、シルバーリーフなどの美しい葉を持つ低木を取り入れれば、花が休んでいる時間帯でも視覚的な涼感を楽しむことができます。

植物それぞれの強健さや注意点(手袋の着用や冬越しの方法、有毒性への配慮など)をしっかり把握し、初夏から秋まで長く咲き継ぐ爽やかなブルーガーデンを楽しんでください。

4.1 【読者のみなさまへ】楽しく安全にガーデニングを楽しむために

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ガーデニング用品、ブーツ

AlexRaths/istockphoto.com

  • 植物は生き物です。本記事で紹介している育て方は一般的な目安であり、お住まいの地域の気候や、育てる場所の日照条件、苗の個体差などによって、開花時期や生育スピードが異なります。記事の記載通りに管理しても、必ずしもうまく育つとは限りませんのであらかじめご了承ください。
  • 植物や品種ごとの詳しい管理方法や最新の注意点については、購入時に付属している「品種タグ(ラベル)」や説明書を必ずご確認ください。
  • 植物の中には、人間やペットにとって有害な成分を含むものがあります。特に小さなお子様やペットがいるご家庭では、誤飲・誤食などのトラブルを防ぐため、植え場所や置き場所、管理に十分ご注意ください。
  • 植物のトゲや、剪定・植え替え時に出る樹液に触れることで、ケガやかぶれを引き起こす場合があります。お手入れの際は、園芸用手袋などの着用をおすすめします。
  • 品種登録されている植物(「PVP」マークがあるものや、農林水産省の「流通品種データベース」に登録されているもの)を、挿し木や株分けなどで増殖させる行為は、ご自宅などで個人的に楽しむ範囲にとどめてください。無断で他者へ譲渡(有償・無償問わず)したり、フリマアプリ等で販売したりすることは種苗法により法律で禁止されています。(参考:農林水産省 品種登録ホームページ
  • 繁殖力の強い植物(一部のハーブ類やグランドカバーなど)を地植えにする際は、ご自宅の敷地外や自然界へ広がってしまわないよう、根域制限などの適切な管理や周囲へのご配慮をお願いいたします。
  • 記事で紹介する商品情報および価格などは、執筆時点のものです。閲覧時点においては、販売状況や価格等が異なる可能性がございます。また、「参考価格」として記載している草花については、販売店や苗のサイズ・状態によって実際の店頭価格と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
  • 記事で紹介する一年草には、本来は多年草でも「日本の気候では一年草扱い」とされている植物も含まれています。
  • 集合住宅でガーデニングを始める際は、必ず事前にお住まいの物件の管理規約を確認しておきましょう。避難経路の確保や排水口の管理、床面の重量制限といったルールを守り、近隣への配慮を心がけることが、美しいベランダガーデンを長く楽しむための大切なポイントです。

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