3. 後期高齢者医療制度、年金収入のみの世帯で《3割》区分の人「どれくらいいる?」

75歳以上で収入が年金のみの場合、3割負担になる可能性がある方はごく一部に限られるといえます。

年収が約383万円は、月額にすると約31万9000円です。これだけの金額を受給できる方はどのくらいいるのか、厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」で確認してみましょう。

厚生年金月額ごとの受給権者数3/3

厚生年金月額ごとの受給権者数

出所:厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

  • 10万円未満:約305.4万人(全体の18.99%)
  • 10万円以上~15万円未満:約501.6万人(全体の31.18%)
  • 15万円以上~20万円未満:約498.8万人(全体の31.01%)
  • 20万円以上~25万円未満:約266.2万人(全体の16.55%)
  • 25万円以上~30万円未満:約34.6万人(全体の2.15%)
  • 30万円以上:1万9283人(全体の0.12%)

つまり、医療費の自己負担が3割になる目安(月額約31万9,000円以上)の年金をもらっている人は、全体を見てもまさに「ほんの一握り」しかいません。厚生年金受給者の中でもわずか0.12%であり、国民年金のみを受給している人も含めれば、その割合はさらにゼロに近くなります。

年金収入だけで生活している世帯において、3割負担に該当するケースは極めて珍しいと言えます。
※ただし、不動産や株の配当など「年金以外の所得」がある場合は、年金が383万円未満でも3割負担になることがある点には注意が必要です。