梅雨が明け、本格的な夏がやってくると、照りつける日差しや土の乾燥で植物には過酷な環境になります。毎日のこまめな水やりが必要になり、庭作業が負担に感じる方も多いのではないでしょうか。
そんな真夏の庭づくりを助けてくれるのが、暑さや乾燥に強い強健な植物たちです。今回ご紹介する植物は、初夏に取り入れれば秋まで長期間花を楽しめる優秀なものばかり。
適材適所で取り入れることで、日々の「水やり管理を楽ちんに」しつつ、洗練された夏花壇を作ることができます。
今回は、過酷な環境下でも庭を美しく保ってくれる、暑さと乾燥に強い植物を、参考価格とともにご紹介します。
1. この記事で紹介する「猛暑と乾燥に強い一年草」
- ポーチュラカ: 真夏の直射日光に強い一年草。多肉質の葉で這うように広がり、秋まで咲き続けます。
- ニチニチソウ: 真夏の炎天下でも元気に咲き続ける一年草。鮮やかな花を絶え間なく楽しめます。
- センニチコウ: 暑さや乾燥に非常に強い一年草。丸く愛らしい花はドライフラワーにもなります。
2. 【猛暑と乾燥に強い一年草】初夏から秋まで長く咲き続ける《夏花壇の定番花3選》
過酷な夏の環境でも元気に育つ植物は、日々の管理負担を大きく減らしてくれます。それぞれの個性を活かした配置と、上手に夏を乗り切るための育て方のポイントを見ていきましょう。
2.1 真夏の炎天下でも鮮やか「ポーチュラカ」
多肉質の葉と茎に水分を蓄え、乾燥と暑さにとても強いポーチュラカ。本来は多年草ですが、日本の冬の寒さには耐えられないため園芸上は「一年草」として扱われます。
やせ地でも育つほど丈夫ですが、極端に肥料分が少ないと花つきが悪くなることもあるため、適度に栄養のあるふかふかな土で育てると安心です。5月頃から10月頃まで次々と鮮やかな花を見せてくれます。
這うように広がり非常に繁殖力が強いため、他の植物の領域まで広がりすぎた場合は適度に切り戻して整理しましょう。日当たりが悪いと花が開かない性質があるため、十分な日光が当たる場所に植え付けるのがコツです。
※参考価格:100~500円前後(3号ポット苗)
2.2 炎天下でも絶え間なく咲き続ける「ニチニチソウ」
濃い緑色の葉と、白やピンク、赤などの鮮やかな花色のコントラストが美しいニチニチソウ。一輪の寿命は短いですが、毎日絶え間なく新しい花を咲かせるため、初夏から秋まで長く楽しめます。
高温と強い日差しを好み、真夏の炎天下でも元気に咲き続けます。乾燥や排気ガスにも強い強健な植物ですが、過湿には弱いため、水はけ(排水性)の良い土づくりを行い、水のやりすぎには注意が必要です。
茎の先端を切る「摘芯(てきしん)」を行うと脇芽が増え、こんもりとした可愛らしい株姿になりますよ。
※参考価格:100~400円前後(3号ポット苗)
2.3 丸く愛らしい花が色あせない「センニチコウ」
丸いポンポンのような愛らしい花(苞)を咲かせ、カサカサとしたドライな質感が特徴のセンニチコウ。色あせにくいため、初夏から秋にかけて長く咲き続け、ドライフラワーとしても楽しめます。
夏の暑さや乾燥に非常に強く、真夏の花壇でも元気に咲き続ける頼もしい存在です。
日当たりと水はけの良い場所を好み、基本的には植え付け時の元肥(もとごえ)だけで十分に育つ丈夫な植物ですが、秋まで長期間開花させたい場合は様子を見て少量の追肥を行うとより効果的です。
※参考価格:200~500円前後(3号ポット苗)
3. 失敗を防ぐ!植え付け後の管理と梅雨対策
「乾燥に強い=完全放置でOK」ではありません。植え付け直後(1〜2週間)は、根付くまで定期的な水やりが必要です。
その後、地植えなら基本的には自然の雨にお任せできますが、雨が全く降らない乾燥した日が何日も続くような時はたっぷりと水を与えてあげてください。
鉢植えの場合、ニチニチソウやセンニチコウは土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えます。一方、ポーチュラカは多肉質で過湿を極端に嫌うため、土がしっかり乾ききってから与えましょう。
また、3種とも過湿(蒸れ)は苦手です。日本の梅雨の長雨時は地植えでも根腐れを起こしやすいため、鉢植えなら雨の当たらない軒下へ移動させると安全です。
4. まとめにかえて
今回は、夏の厳しい暑さや乾燥に負けず、初夏から秋まで長期間美しい花を楽しめる植物を3つご紹介しました。
乾燥に強い植物は水やりの管理がとても楽ちんになりますが、決して「完全放置でOK」というわけではありません。植え付け直後の水やりや長雨時の蒸れ対策、摘芯や切り戻しなど、少しの気配りをしてあげることで過酷な夏でも元気に育ってくれますよ。
鉢植えと地植えそれぞれの環境に合わせて適切に管理し、夏のガーデニングを無理なく楽しんでくださいね。
4.1 【読者のみなさまへ】楽しく安全にガーデニングを楽しむために
- 植物は生き物です。本記事で紹介している育て方は一般的な目安であり、お住まいの地域の気候や、育てる場所の日照条件、苗の個体差などによって、開花時期や生育スピードが異なります。記事の記載通りに管理しても、必ずしもうまく育つとは限りませんのであらかじめご了承ください。
- 植物や品種ごとの詳しい管理方法や最新の注意点については、購入時に付属している「品種タグ(ラベル)」や説明書を必ずご確認ください。
- 植物の中には、人間やペットにとって有害な成分を含むものがあります。特に小さなお子様やペットがいるご家庭では、誤飲・誤食などのトラブルを防ぐため、植え場所や置き場所、管理に十分ご注意ください。
- 植物のトゲや、剪定・植え替え時に出る樹液に触れることで、ケガやかぶれを引き起こす場合があります。お手入れの際は、園芸用手袋などの着用をおすすめします。
- 品種登録されている植物(「PVP」マークがあるものや、農林水産省の「流通品種データベース」に登録されているもの)を、挿し木や株分けなどで増殖させる行為は、ご自宅などで個人的に楽しむ範囲にとどめてください。無断で他者へ譲渡(有償・無償問わず)したり、フリマアプリ等で販売したりすることは種苗法により法律で禁止されています。(参考:農林水産省 品種登録ホームページ )
- 繁殖力の強い植物(一部のハーブ類やグランドカバーなど)を地植えにする際は、ご自宅の敷地外や自然界へ広がってしまわないよう、根域制限などの適切な管理や周囲へのご配慮をお願いいたします。
- 記事で紹介する商品情報および価格などは、執筆時点のものです。閲覧時点においては、販売状況や価格等が異なる可能性がございます。また、「参考価格」として記載している草花については、販売店や苗のサイズ・状態によって実際の店頭価格と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
- 記事で紹介する一年草には、本来は多年草でも「日本の気候では一年草扱い」とされている植物も含まれています。
- 集合住宅でガーデニングを始める際は、必ず事前にお住まいの物件の管理規約を確認しておきましょう。避難経路の確保や排水口の管理、床面の重量制限といったルールを守り、近隣への配慮を心がけることが、美しいベランダガーデンを長く楽しむための大切なポイントです。
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